日産が目指す2022年電動駆動車の年間100万台販売
- 2018/06/15
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電気自動車のリーディングカンパニーへ
日本における電気自動車といえば、日産がいちばんに思い起こされるオヤジも多いことでしょう。その日産、フランス・ルノーとの合併話などゴタゴタがあったりしましたが、現在も電気を使った自動車のリーディングカンパニーへの道をひた走っています。
さて、日産の電動駆動車、つまり、動力源のエネルギーに電気を使った自動車には、そのものズバリの電気自動車EVとe-POWER搭載車があります。この2つの電動駆動車を、日産は2022年には年間販売台数で100万台に乗せようというのです。
つまり、あと4年で100万台の販売体制をとるということですが、電気自動車の爆発的な普及が進んでいる中国市場への大々的な展開も計画に入っているようです。電動駆動車の販売割合では、日本国内と中国市場で概ね各40%を見込んでいます。また、EVをリーフだけでなく8車種も投入するとしています。
ちなみに、今年はリーフの国内累計販売台数が10万台を突破したとして、記念の特別仕様車が販売されています。この特別仕様車は、「X 10万台記念車」で、6月1日に全国で一斉発売。リーフ全体での世界市場販売台数は、累計で32万台以上だそうです。
さて、このリーフの数字を見ると、あと4年で電動駆動車を年間100万台販売するというのが、いかに凄いことかがわかります。もちろん、電気自動車とe-POWER搭載車全部を合わせた目標値であり、黎明期の一車種の販売台数よりも飛躍的に伸びるであろうことは間違いないでしょうが。
いずれにしても、日産が電動駆動車の分野でリーディングカンパニーを目指していることは素人目にも明らかであり、今後、ガソリンエンジン車が減少していくことを考えれば、イコール、自動車メーカーのトップを獲るということになります。トヨタ何するものぞといったところでしょうか。
EV電気自動車とe-POWER搭載車の違い
ところで、日産のe-POWERという単語をよく聞くようになりましたが、e-POWERは電気自動車ではないのか!と思っていたところ、電気自動車ではありませんでした。
e-POWER搭載車としては「ノート」と「セレナ」があります。ノートとセレナはリーフとは違い、EV電気自動車ではなく、ハイブリッドカーです。ハイブリッドカーといえば、トヨタのプリウスがあまりにも有名ですね。
つまり、日産ではハイブリッドカーとは呼ばずにe-POWER搭載車と呼んでいることになります。ただ、同じハイブリッドカーといっても、トヨタのプリウスなどとは別の方式のハイブリッドがe-POWERだとのこと。
なにが違うのかといえば、ガソリンエンジンと電気の特性を利用して、よいとこ取りをするという一般に知られているハイブリッドの考え方です。走行のための動力源として、ガソリンエンジンも電気モーターも使う方式です。これには、パラレル方式のハイブリッドと、スプリット方式のハイブリッドの2パターンがあります。
パラレル方式は、ガソリンエンジンの存在が大きく、モーターはサブのような役割ともいわれています。スプリット方式は、トヨタのプリウスが採用しているもので、よいとこ取りのイメージにピッタリの方式です。
これに対し、ガソリンエンジンで発電させてモーターを回す方式があります。e-POWERが採用しているシリーズ式のハイブリッドで、ガソリンエンジンの役割は発電のみであり、走行の動力となるのは電気モーターだけです。また、蓄電も行います。
つまり、e-POWERでは、走行にガソリンエンジンと電気を使い分けないということです。それぞれの自動車メーカーが、自社ならではのハイブリッド方式とハイブリッドカーを投入する中で、どれを選ぶかはオヤジ次第だといえます。ただ、まだまだ価格が高いEVとハイブリッドです。
いま乗っているガソリンエンジン車が使えなくなる頃には、価格低下していて欲しいと願うオヤジも少なくないでしょう。