新型「スイフト・スポーツ」はオヤジ・キラーだったのか?!

  • 2017/10/06
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ただ懐かしい、ホットハッチという響

結婚したり子どもができたりで、お家の事情を優先する毎日。ホットハッチに乗っていたころなど遠い日々

「ホットハッチ」ああ、いい響きですこと。
我々オヤジたちが若かりしころ、こう呼ばれる車はたくさんあったもの。
ぱっと見は普通のコンパクトカーなのに、ムダに速いというホットハッチは、若者でも手が出る現実的なスポーツカーとして非常に人気がありました。

自慢はキビキビとした走り。
車高を少し落としたり、シートはレカロだとか、ステアリングはMOMOだとか、ムリしてBBSのホイール履かせたりとか……色々やりましたねえ。

代表的な車種は「スターレット・GT」や「パルサーミラノ・X1」、「シャレード・デ・トマソ・ターボ」、「シビックSi」といったいったところか?
これらの名前を目にして、懐かしさの余り目頭を熱くしておられるオヤジの方々もいることでしょう。

その後、結婚したり子どもができたりで、お家の事情を優先する毎日。ホットハッチに乗っていたころなど遠い日々。
気が付けばファミリーカーを乗り継いでいる自分がいたりするのです。

 

数10年前の、ゴルフ・GTIの思い出

さて、ホットハッチの元祖といえばフォルクスワーゲン「ゴルフⅠ・GTI」である、という意見に異論をはさむ人はいないはず。

犬助が体験したのは二代目でしたが、まあ早い。スターレットなど国産のホットハッチと比較しても、加速や最高速ではそれほど差は感じませんでしたが、高速安定性が全く違う。
多少ハンドルを荒く操作しても、挙動が安定していることに感心したもの。
「何といっても、アウトバーン育ちだぜ!!」とドヤ顔で、オーナーがつぶやいていたのが昨日の様に思い出されるのです。

中古で100万円を切る価格で購入したといっていましたから、値段相応、いやそれ以上に金のない若者でも楽しめるのが1980年代のホットハッチ、そしてゴルフ・GTIだったのです。

 

ホットハッチを殺したのはメーカーです

ホットハッチを殺したのはメーカー

さて、時代は変わりホットハッチという単語はすっかり死語になってしまいました。なぜなら、若者が速い車を望まなくなってきているから、と自動車メーカーはいうでしょうが、それは本当のことなのでしょうか?

例えば、ゴルフのGTIは製造され続けている。ホットハッチは健在じゃないか!! と、メーカーは主張するでしょうが、現在の価格は400万円。そりゃあ、酔狂なオヤジしか手が出ない。
そんなのは本来のホットハッチではないのです。

国産ならヴィッツやフィットの「RS」勢はどうなんだ!! こんな声もあるでしょうが、MTにして、足回りを硬めにしてエアロパーツを付けたら一丁上がり!! 価格はベースグレードより50万円アップって、どうなの? と、不満を感じてしまいます。

もうねえ、若者が速い車を好まないとかいいますけれど、それを招いているのはメーカー自身じゃないか? と強く感じてしまうのです。

 

「スイスポ」のターゲットって実は?

「スイスポ」のターゲットって実は…

そんな中登場したのがスズキの新型「スイフト・スポーツ」。
まず、うれしいのは車重は1,000kgを切っているという点と、ターボが付いているという点。もちろんシフトはMTも用意されており、価格は200万円を切るという!!

これまでも、頑なに1,600ccを守り続けるなど、速い車が欲しい若者にアピールし続けてきましたが、遂に本気を出したかと、感慨深くなってしまいます。

「ああ、スイスポいいなあ」、そう思いながらスペックを眺めていたところ、気が付いたことがありました。

「ひょっとして、スイスポのターゲットってオヤジなんじゃね?」
世はアホみたいな値札が付いた、GTIを購入できるオヤジばかりではありません。

ホットハッチと耳にした途端に、胸が熱くなる……そんなオヤジこそ乗るべき1台が、新型スイフト・スポーツではないでしょうか?

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アントニオ犬助
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みんなに嫌われるジジイを目指して、日々精進中!!
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