マツダのロータリーエンジンの魅力って?
- 2017/07/09
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国内で唯一のロータリーエンジン
マツダは東洋工業の時代からロータリーエンジンを手掛けています。東洋工業といえば、広島東洋カープの東洋として、一定年代以上のオヤジにはよく知られていますね。そして、マツダのロータリーエンジンのコマーシャルを記憶しているオヤジも少なくはないでしょう。ちなみに、現在も広島東洋カープと称しているように、球団はマツダとの関係が深いです。
さて、マツダのロータリーエンジンですが、研究ベースを除く市場投入車ベースでは国内で唯一の存在です。ただ、マツダが発売する車の中でロータリーエンジンが搭載されているのは、一部のスポーツタイプの車種だけであり、それが有名なRX-7であり、RX-8であります。尤も、このRX-8にしても2012年には生産を終了しており、中古市場を除いてロータリーエンジン搭載車は販売されていません。
ロータリーエンジンとは、三角形のローターと呼ばれる回転部品によって動作するエンジンであり、従来型のエンジンとはまったく異なる機構を持っています。もし、一般的なエンジンよりも優秀な性能を発揮する装置であったなら、今頃は多くの車種に搭載されていたものと考えられます。しかし、実際には、前述のように国内で販売される新車でロータリーエンジンを搭載している車種はありませんし、海外においても一般に普及することはありませんでした。
ただ、マツダをはじめとして現在でも新型のロータリーエンジンの研究開発自体は続いているとされており、近い将来に市場への投入を見ることができるかも知れません。
ロータリーエンジンの魅力
一般的なレシプロエンジンと比べて、その大きさが抑えられることと、軽くできることが特徴です。そのため、ロータリーエンジンがスポーツタイプの車種に搭載されたのは自然なことだったといえるでしょう。また、振動と騒音が小さいことも大きな利点だとされています。さらに、構造上タフなエンジンであるともいえるため、決定的なマイナス面さえなければもっと使われて良い魅力的なエンジンです。
その決定的なマイナス面とは、ズバリ燃費の悪さです。残念なことに、ロータリーエンジンはレシプロエンジンよりも明らかに燃費が悪いとされています。時代が時代だけに、この問題をクリアできない限り、ロータリーエンジンの復活は期待薄といえます。
そんな中で、マツダが新型ロータリーエンジンを搭載したRX-9を市場投入するとの観測が出ています。数年以内に発売されるだろうと予測されているRX-9に搭載される新型ロータリーエンジンは、重大なポイントである燃費の悪さを改善したものだといわれており、売れるかどうかの決め手は価格ということになりそうです。
燃費の悪さをどのように解決したかといえば、電気自動車の仕組みを利用するそうです。つまり、ロータリーエンジンを発電用に搭載するのがRX-9というわけです。これなら、排出ガス規制や燃費の問題をクリアできる可能性が高くなります。ロータリーエンジンファンやRXシリーズファンのオヤジには待ち遠しい魅力的な車の登場となりそうです。