九州でエイズ急増の報せ!
- 2017/09/29
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なぜ九州なのか
このところ、九州地方でエイズが急増しているとの報道があります。厳密にはHIVウイルスの感染者とエイズ発症者に分けられますが、総称してエイズと呼んでいるようです。少し前には、先進国にあるまじき話として日本のエイズ患者が増えていると報じられていましたが、今度は九州限定の話です。なぜ、九州で増えているのかが気になるところです。
その前に、増加といえば何百何千という単位を思い浮かべるかもしれません。しかし、県単位でみれば数件から数十件レベルの話です。その程度なら誤差の範囲ではないのかと考えることもできそうですが、本来はほとんどなくて当たり前のエイズがこれだけ増えているということです。
さて、九州で増えている理由として考えられるのが外国に近い点です。中でも東南アジアなどのエイズが多い国との往来が注目されます。たとえば、南側で鹿児島県の志布志港には台湾、中国、韓国、その他の国際フィーダーとコンテナの定期航路が充実した定期航路があります。また、北側で福岡県の北九州港からは中国、香港、東南アジアなどへのコンテナ定期航路があります。一般旅客との窓口も九州には少なくないことが、エイズの流入と拡大につながっているとの見立てです。
ちなみに、エイズの多い国は中国やインド、インドネシア、マレーシア、タイ、フィリピンなど多くが東南アジアの国だとされています。
九州だけの話ではない
しかし、いくら東南アジアに近くて往来もあるとはいえ、九州だけが危険な状態になっているとはいえません。九州は紛れもなく日本の一部であり、他の地方との行き来が当たり前にあります。また、他の地方からも直接東南アジアへ旅行や仕事に行く人が少なくありません。もしかしたら、その人たちから九州の人へ伝播している可能性もあるでしょう。
これ以上の拡大を招かないように、各自が行動を律するしかありません。ただ、感染者のほとんどが男性で、その感染経路は同性間の性交渉がメインだといわれており、非常にセンシティブな問題でもあります。安易に同性の恋愛を否定することにつながりかねず、現代の価値観では許容されないかもしれません。
ただ、同性間の性交渉を行うにしても、予防をしっかりとすることで感染リスクを減らすことは可能です。これも、性交渉における嗜好の問題と無関係ではないものの、保健衛生上から啓蒙が必要です。そこは、自己管理をやっておかないと、日本では可能性は低いものの下手をすれば強権的な規制がかかる事態になりかねません。
さらに、感染拡大の背景には自身がキャリアだと知らない現実もあります。これは男女関係なく、知らずに性交渉をすることで感染させてしまうわけです。そうすると、感染させられた側もその事実を知らないままに…。
身に覚えがあるかないかは関係なく、誰もが一度検査を受けてみる必要があるのかもしれません。性交渉以外の感染源もあるわけですし、早期発見で発症予防ができれば生活への支障は最小限ですみます。