あなたのLINEが無意識のうちにパワハラになっている
- 2018/02/02
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LINEでもパワハラが起こりうることはご存知でしょうか。
便利な機能が満載で、業務連絡にも持ってこいのLINEですが、実は上司と部下でやりとりするときには、事前に知っておかないと簡単にパワハラが起こりやすい危険が潜んでいます。
大事な部下から仕事のやる気を奪ってしまう手段となってしまわないように、LINEのどんなところがパワハラにつながりやすいか見ていきたいと思います。
手軽だからと深夜や早朝など時間帯を気にせず送っている
LINEは手軽だからこそ、時間を気にせずに深夜や早朝に送ってしまっていませんか?こちらは上司だし急ぎの用事だし、と当たり前のように送っていても、部下からすると「プライべーとな時間に気を遣う上司から・・・」と不快感を感じてしまうこともあるでしょう。
実際にこういった行動は厚生労働省が2012年にパワハラの類型を挙げた(6)番目の項目「私的なことに過度に立ち入ること」に該当することが指摘されています。
こちらは急用でも、部下は想像以上にストレスが負荷されることを知っておきましょう。
口に出すときほど考えず叱咤している
文章を思いついたままよく考えず書き、必要以上にきつい口調になってしまったり、罵倒に近い言葉を書き込んでしまっていないでしょうか。文章には意外と感情がこもりやすく言っている人の表情も見えないので、冷たい言葉や角のある言葉がそのまま心に響いていまいます。部下のコンディションによっては必要以上に心が傷ついてしまい、仕事をする心に復活できなくなる可能性もあります。目的が「仕事にやる気を持ってもらうこと」だとすれば、きつい言い方などで個人のストレスを発散させるより、よい伝え方について研究してみる方がよいでしょう。
すぐに返事を要請するなどの対応を求めている
深夜や早朝などの勤務時間外に返事や要請を強制的に頼むことは、部下に時間外労働をさせてしまっていることを意識していましょう。勤務時間内ならまだしも、これが勤務時間外であるのなら先ほど挙げた厚生労働省の挙げたパワハラの類型の(4)番目の項目「業務上明らかに不要なことや遂行不可能であることの強制」に当たることも挙げられます。LINEには既読機能があるので、こういった無理な要請があると「読んだのに追行していない(返信がない)」と感じているかもしれない、というプレッシャーを部下に与えかねないのです。
グループ機能は細心の注意を
LINEのグループ機能を用いて、業務連絡を皆で共有できるようにしている会社もあるでしょう。便利な反面、注意が必要です。特にダメ出しや相手を?りつける内容の時は注意を払いましょう。何気なく一人の部下をLINEで叱咤しているつもりでも、そのメッセージに既読マークが付いていけば、他の同僚が見たという印となるのです。これだと、まるで一部屋で皆の前で怒られ、さらし者になれているような状態になっているのです。これは先ほどの厚生労働省のパワハラ類型の(2)番目の項目「脅迫、名誉毀損、侮辱、ひどい暴言」のパワハラに近づいていきます。パワハラだと指摘されてしまう可能性があるので、便利でも気軽に利用せずに、細心の注意を払って利用することが必要となってくるでしょう。
最後にパワハラを防ぐために事前に対策できることはどんなことがあるのか見ていきましょう。
〇会社でLINEパワハラを生み出さないよう事前に研修をする。
〇会社でパワハラ相談窓口を設ける
パワハラ相談窓口は会社によってはあまり対応してもらえないこともあるようです。そんなときは弁護士に相談することをおすすめします。
などが挙げられます。個人の力で対応するのは難しいこともあるでしょうが、あなたが指揮を取れる立場であるなら、事前に環境を整えておくと部下も心が休まる時間が持てるのでないでしょうか。