睡眠前のセックスは、眠りの質をぐっと高めてくれるかも
- 2016/11/22
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40歳を過ぎると、始まる老化。睡眠の質も低下傾向
目覚まし時計にうながされて起きてベッドを出、カーテンを開ければ、外は朝の陽光。気持ちのいい朝になりそうですが、その実、たっぷり眠ったはずなのにまだ眠たい。頭もぼうっとして、よくはたらかない。40歳を過ぎると、そんな朝が増えてきます。
これは、一言でいえば、「老化」の問題。若い頃とは違い、「睡眠の質」が落ちてきた証拠です。誰にでも避けがたく訪れる現象ですね。
睡眠の質を高めるのは、そう簡単ではない
解決法はただひとつ、「睡眠の質」を高めることですが、これはそう簡単にはいきません。
睡眠が「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」に分かれていることは、たいていの人がご存じでしょう。浅い眠りがレム睡眠、深い眠りがノンレム睡眠ですね。レム睡眠は夢を見る睡眠時間でもありますが、夢は脳が活動している証明。それに対して、夢を見ることもなく眠るノンレム睡眠がどれほど確保できているかが、睡眠の質を決定します。
酔った状態での眠りは、実は眠りにあらず
それでは、ノンレム睡眠をしっかりとる秘訣は? 寝酒をたっぷりとるといいんじゃないかと言う人がいそうですが、これはダメ。アルコールは、むしろ眠りを途中で中断させる効果が大きいからです。
ちなみに、泥酔して家に帰り、バタンキューでベッドへ。そのまま朝まで眠り続けるということが、時にあるでしょう。これ、一見深い睡眠が続いているように思えますが、実は違います。泥酔したときの眠りは、脳波の状態では本当の眠りではなく、「眠りに似た状態」。休息にはつながらないのです。
睡眠前のセックスなど、工夫の余地はありますぞ
睡眠の質を簡単に高める方法はありません。時間的には短くても、目覚めてすっきりした状態になるのが理想の睡眠ですが、特効薬はありません。睡眠薬も、完全な解決策にはなりません。
ただし、工夫の余地はあります。1つはセックス。「えーっ」という声が聞こえてきそうですが、男が1回射精に達するときのエネルギー消費量は200mを全力疾走したのと同等。心地良い疲労感が、心地良い眠りに誘ってくれます。
もう1つは、「眠りのサイクル」をうまく利用することです。人は、いったん深くなった眠りを短時間のうちに浅くするという繰り返しで眠っていて、これが眠りのサイクルですが、サイクル1つの所要時間は90分。これを使うのです。
つまり、まずは起床時間を決め、そこから90分単位で計算し、4サイクルなら午前0時半、5サイクルなら午後11時というふうに就寝時間をきっちり決め、最も眠りが浅くなったレム睡眠のときに起床できるようにするのです。
寝つきの悪い人はなかなかうまくいかないかもしれませんが、とりあえずお試しを。