まだ早い?前立腺の病気はいつから気をつければいい?
- 2016/11/11
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「50歳になったら気をつけろ」と言われるけれど
インポテンツ(ED)になる原因の一つに「前立腺」の異常があります。例えば前立腺肥大や前立腺ガンです。一般的に発症するのは50歳以降と言われているので、検査もその頃から積極的に勧められます。けれども進行して前立腺を切除すると、勃起力が失われてしまいます。いつまでもセックスを楽しむためにも、40代から意識するのが理想なのです。
前立腺の役目とインポテンツの因果関係
前立腺は生殖器の一種で、男性にしかありません。精子に栄養を与えて保護する「前立腺液」を分泌して、卵子まで到達しやすいように手助けします。見た目も大きさもクルミくらいで、内部を尿道が通っており、収縮して射精や排尿を促すのです。
本来、加齢で生殖機能が衰えると、役目を終えた前立腺は縮むか肥大します。近年は肥大する方が圧倒的に多く、男性の7割以上が前立腺肥大症を発症するほどです。前立腺が肥大すると内部の尿道が圧迫されるので排尿しづらくなります。そのうち腎臓にまで影響を及ぼすのです。また前立腺の肥大によって血流が滞るので、インポテンツにもなります。
肥大症とガンの共通点と違い
前立腺のガンも同様に前立腺が肥大します。どちらも男性ホルモンが大きく影響しており、他にも食事の欧米化、特に動物性脂肪の摂り過ぎが関連していると考えられています。ただし、どちらも根本的な原因は解明されていません。
このように肥大とガンは似ていますが、発症する場所が異なります。肥大は前立腺の内側ですが、ガンは外側で増殖します。ガンが被膜の外側に出てしまうと、骨や肺に転移するのです。症状も排尿困難に加えて、血尿や腰の痛みを併発します。
前立腺の検査と治療法
前立腺の異常を発見するには、「PSA検査」を行います。これは採取した血液から調べられるものです。そこで異常値が出れば次は触診を行います。これは肛門から指を入れて、直腸の前側から前立腺のしこりを確認するものです。さらに確定検査として「生検」を行い、前立腺の組織を採取します。直腸から、あるいは蟻の門渡り(会陰)から針を刺すのです。
肥大であっても、ガンであっても手術で切除する方法はありますが、初期であれば何もせずに経過観察をしたり、薬物投与で悪化を防いだり、男性ホルモンの分泌を抑えたりします。
セックスの影響は?オナニーで予防できる?
前立腺を切除すると、勃起神経も同時に除去するため、勃起力が失われてしまいます。放射線手術でも同じです。勃起神経を残す方法もありますが、それでも勃起率は7割以下になってしまいます。切除はあくまでも排尿障害や転移の恐れがある時の最終手段なのです。もし勃起能力が失われた場合は、機能を維持するためのリハビリが行われます。例えばED治療薬を用いて、ペニスの血流を促すのです。
射精の機会が多いほど発症しづらいという研究結果はありますが、医学的な根拠は検証されていません。むしろ予防としては動物性脂肪を過度に摂取しないよう気をつけたり、前立腺や尿道への刺激を避けます。特にアルコールの飲み過ぎには注意しましょう。