ハイボールのボールって何の意味か知ってますか?

  • 2018/07/23
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ゴルファーの多くは、ビールのためにプレイしている

ゴルファーの多くは、ビールのためにプレイしている

真面目に楽しんでいらっしゃる方には大変失礼だと思うのですが、あえて言わせていただきます。「ゴルフ=健康に良い」というのは大嘘だ、詭弁もいいところだ、と。
私・アントニオ犬助は練習場にこそ出かけたことはありますが、今までゴルフをラウンドした経験はありません。しかし、よく誘われるんですよねゴルフに。

「会心のショットをした爽快感はないよ」とか「スポーツが苦手な人でも楽しめるから」とか、誘い文句には色々なバリエーションがあるのですが、彼らが異口同音にいうのは「健康にいい」というもの。

でもね、考えてみればすぐわかるのです。
ゴルファーの多くは健康のためにプレイしているのではないということを。
彼らがゴルフが健康に良いとする根拠は「起伏のあるゴルフ場を歩く」というものですが、ゴルファーの多くはすぐにカートを利用するもの。
実は、それほど歩いてはいないのです。

健康のためではないのなら、多くのゴルファーは何のためにプレイしているか?
それは、休憩とか昼食と称してビールを飲みたいから、真っ昼間からビールを飲みたいからゴルフをプレイしているのです。
そして休憩でアルコールが入った後にプレイを続けて、思った通りのスコアが出ずに血圧を上げる。こんなゴルフなど、健康に良いはずがないのです。

……以上、かなり偏見が入った犬助のゴルフ観でした。

 

スコットランド人はプレイ中に、ウイスキーをたしなんでいた

スコットランド人はプレイ中に、ウイスキーをたしなんでいた

このように日本において、ゴルフとアルコールは切っても切れない関係にありますが、これはゴルフ発祥の地・スコットランドにおいても当てはまります。

ラウンドの合間にアルコールを入れるのは当然。
場所はスコットランドですから、口にするのは当然ウイスキーなのですが、いつもの通り、ウイスキーをストレートで、舐めるように口にするという楽しみ方と、真っ昼間に大自然の中、ゴルフを楽しむという爽快感とは、今ひとつ相性が良いものではありません。

だからスコットランド人は、なんとか真っ昼間に大自然の中、ゴルフとあわせて楽しむのにふさわしいウイスキーの飲み方を試行錯誤していたというのです。

 

ハイボールのボールとは、ゴルフボールだった

そんなある日のラウンドのこと、供されたのがウイスキーを炭酸水で割ったもの。これが口当たりも軽ければ、ノド越しもよい。アルコール度数も高くないですから、ゴルフの合間に口にするのにピッタリと大好評を得ることになりました。

「ウイスキーの炭酸割り、これは美味い。いったい何という飲み物ですかな?」「……」

この問いに困ったのは、このドリンクを考案した側。
何しろ初めての試みだっただけに、まだ名前が付いていません。

そんな時に誰かが打ったゴルフボールがそれて、こちらに向かって飛んできた。
その高い打球の軌道に、思わず口走った言葉が「ハイボール!!」
これがウイスキーの炭酸割りがハイボールと名付けられたきっかけ。
つまりハイボールの「ボール」とはゴルフボールのことだったというわけですね。

 

でも、その話は本当なのですか?

でも、その話は本当なのですか?

うーん、怪しい。この話を思い出すたびに、どうも怪しいと犬助は思うのです。
なぜならハイボールをオーダーしているスコットランド人を見かけたことがないから。というか、スコットランド人にハイボールのことを聞いたら「知らん!!」と返答されたことを覚えているからです。

犬助が話しかけたスコットランド人が、その時手にしていたのは生ビール。
スコッチエールとかスコティッシュエールがあることでもわかる通り、スコットランドでも昔からビールは製造されていますから、ゴルフのプレイ中は、彼らも相性が良いビールを楽しんでいたはず。炭酸で割るなどという無理をしてまで、ウイスキーを飲んでいたとは思えない。大体、スコットランド人もハイボールの存在を知らないといっていたのです。

ただ、ハイボールをスコットランド人が知らないということについては、犬助の「ハイボール」の発音が怪しすぎてスコットランド人に通じていなかっただけ。
何だか怪しい日本人に絡まれたと思い、その場を「知らない」といってやり過ごそうとしただけだった。こんな風にも十分考えられるのですが。

まあ、スコットランド人全てに「ハイボールを知っているか?」と、聞いて回ることは不可能ですから、起源が怪しいかどうかについて確かめるすべなどないのですけれども、どうもハイボールについての逸話は怪しいと、犬助は思うのです。

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アントニオ犬助
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みんなに嫌われるジジイを目指して、日々精進中!!
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