今だから知りたいイギリス!軍事力やEU離脱問題はどうなっているの?
- 2018/02/17
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かつては覇権を握ったイギリス
イギリスのイメージとしては、産業革命ではないだろうか。イギリスの産業革命により、世界は変わったのです。当時のイギリスと言えば、世界最強といっても過言ではないほどの国力を有していた。世界的に影響力が強く、まさに覇権を握っていたのです。しかし、現在では軍事面・経済面でもその頃とは違います。軍事力ではアメリカやロシアに抜かれており、経済面でもアメリカや中国に抜かれています。
そんなイギリスが抱えている問題と言えば、EU離脱問題ではないだろうか。EU離脱問題はどうなっているのだろうか。また、かつて覇権を握ったイギリスの軍事力の現在はどうなのだろうか。そこで今回は、現在のイギリスの軍事力やEU離脱問題などについて紹介していきたいと思います。
イギリスの軍事力について
かつて覇権を握ったイギリスだが、現在の軍事力について紹介していきましょう。イギリスには軍隊が存在しており、名目上の最高指揮権はイギリスの君主となっています。しかし、事実上の指揮権は首相にあり、国防省の管轄です。イギリス軍には、陸軍・海軍・空軍とあります。日本の外務省からもイギリスの軍事力が記されています。
“(1)国家予算(2016年):約525億ドル(ミリタリー・バランス2017)
(2)兵役:志願制
(3)兵力:陸軍約8.7万人、海軍約3.2万人、空軍約3.3万人
陸海空予備役約8.1万人(ミリタリー・バランス2017)”
引用:英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国基礎データ|外務省
また、アメリカの軍事力評価機関・Global Firepowerの世界軍事力ランキング(2017年)では、第6位にランクインしています。ちなみに、前後の第5位がフランスで、第7位には日本がランクインしています。かつて世界の覇権を握ったイギリスですが、現在では世界6位にまで落ちているのです。
EU離脱問題はどうなった?
イギリスが抱えている問題と言えば、EU離脱問題です。2016年6月23日に行われた国民投票は覚えているのではないでしょうか。イギリス国内では、国民投票が行われて約52%がEU離脱を支持したのです。その後は、イギリスのEU離脱の方向に動いていっています。2017年3月29日には、イギリスのメイ首相がEU離脱のためのTEU第50条を発動しました。さらに、イギリスの全権大使はEU大統領にEU離脱を告げる手紙を渡しているのです。TEU第50条を発動すると、2年以内に完了しなければならないと規定されています。そのため、イギリスのEU離脱は2019年3月29日には行われる予定となっているのです。
イギリスがEUを離脱するとどうなるの?
イギリスがEUを離脱すると、大きな影響を受けるのはロンドン市場となります。ロンドンには、各国の金融機関が拠点として置かれています。これは、イギリスはEUに加盟しているため、ロンドンに拠点を置くことでEU加盟国にてビジネス展開ができたからです。しかし、イギリスがEU離脱となると、そう簡単にはいきません。場合によっては、金融機関が他のEU加盟国に移転する可能性があるのです。
さらに、イギリスがEUを離脱すると、イギリスの信用が低下することが予想されています。その結果、イギリスの通貨であるポンドが低下する可能性が高いのです。これにより、イギリスの景気悪化につながり、延いてはEUの景気悪化にもつながりかねないのです。
まとめ
かつて世界の覇権を握ったイギリスですが、現在の軍事力は上位にランクインするのみで覇権を握るほどではありません。また、EU離脱問題については、着々と離脱の方向に進んでいます。2017年3月29日にTEU第50条を発動しており、規定により2年以内のEU離脱が濃厚となっているのです。イギリスがEU離脱をすることで、EUの景気悪化が予想されています。EUの景気悪化は世界に影響を与え、日本にも影響を与えることでしょう。それだけに、イギリスがEU離脱問題については今後も注目しておくべきでしょう。