電磁パルス攻撃は恐れるべきかそうでも無いのか?
- 2017/09/25
- ビジネス
- 856view
- 国際情勢
- 兵器
- 国内
- 戦争
- 海外
- 自衛隊
- 軍事
電磁パルス攻撃とは
この頃では北朝鮮の次のミサイルはいつどこに向けて発射されるのか、全く先は読めなくなっています。
それでももし付近の上空に飛んできたところで何も出来る訳でもありませんので、ただ静観するだけでもあります。
慌ててミサイルによる避難訓練などしている風景もニュースで見受けられますが、失笑している人も多いはずです。
しかし今、北朝鮮がアピールしている脅威に新たに電磁パルス攻撃と言う言葉が出てきました。
これは果たして何の意味があるものなのかについて解説します。
上空で核爆発をさせる
地上100キロレベルの上空で核爆発をさせると、地上には爆風や熱線などによる被害は与えられません。
しかしそこで放射線の一種であるガンマ線が大気中の成分と衝突して強力な電磁波を生み出すのです。
これが地上に降り注ぐと静かながらも巨大な雷が落ちてくるような状態を引き起こすと言われているのです。
これにより大規模停電が発生したり電子データが消去したり電気機器が破壊されたりすれば、文明社会には致命的な打撃を与えかねません。
復旧をさせようにもあまりに被害範囲が広大でかなりの時間と労力が費やされるのは目に見えます。
概ね日本の上空100キロで一発の核爆発があれば、その影響範囲に日本全体がすっぽり入るとされています。
この場合、海外に支援をしてもらわなければ自力での復旧はまず無理となってしまいます。
甚大な被害を与えながらも直接、人命を脅かさないだけに使用されるリスクも高くなるのかもしれません。
電磁パルス攻撃への防御対策
日本人では初めて聞くようなこの電磁パルス攻撃ですが、戦争先進国のアメリカでは既に対策を講じているようです。
電磁波シールドのような電磁的な防御システムはもちろんですが、基本的な対策と言うのが壮大なもので司令部を過去に造ったロッキー山脈の地下に移すと言うのだそうです。
他にもロシアや中国も対策を構築中とされています。
ところが盛んにミサイルが上空を通過しているのに日本においては、何の研究も手に付いていないらしいのです。
先日、やっと「これから対策に本腰を入れる」と発表された通りです。
それならばと自分の身だけは守ろうとして個人で出来る事は何もありません。
個人のパソコンの落雷対策グッズなどでは到底、効果も期待出来ないとされています。
・実際の被害想定が難しい
電磁パルス攻撃は強力で理論上は壊滅的な打撃を与えられるとしながらも、実際に実験をした訳でもありませんし出来るものでもありません。
兵器としては実験もしないで被害想定も出来ずにはなかなか使えるものでも無いので、それほど心配する必要も無いとも言えます。
これが果たして現代の都市生活にどれだけの影響があるかはまだ何とも言いきれない面もあるのです。
しかしおかげで世界各国が対策に追われている以上、残念ながら脅しとして外交戦略には十分なっているのが現状なのです。
電磁パルス攻撃の本当の脅威はそこにあるのかもしれません。