バランスボールの効果とは?ダイエット・体幹トレーニングに効き目アリ?
- 2016/11/09
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今や最もポピュラー?なトレーニングアイテム
バランスボールを見たことが一度もないという人は、少なくともダイエットや筋トレに多少なりとも興味を持っている人の中には一人もいないのではないでしょうか。そう言える程、最近では最もポピュラーなトレーニングアイテムとして認知されているバランスボール。上に乗るだけで体幹が鍛えられたり、バランス感覚が養われるとして老若男女問わず愛用者が多いようですが、実際にはどのような効果が得られるのでしょうか。
今回は、知っているようで実はよくわかっていない!バランスボールに焦点を当て、その実力について探ってみましょう!
バランスって何???
そもそもバランスって何なんでしょうか。バランスとは正確には「支持基底面の中に重心を収めること」を言います。つまり、重心を狙った位置にキープし続けていることであり、バランス感覚が優れているというのは不安定な状況(バランスボールの上ですね)でも重心を崩さずにいられる人のこと指すわけです。
不安定な状況でもバランスを保とうと頑張ることで固有受容性感覚が鍛えられる。これがバランスボールがフィットネスの現場で多く使われる最大の理由です。
固有受容性感覚とは即ち位置覚、運動覚、抵抗覚、重量覚といった体の重量や抵抗に関する感覚群のことです。これらを元にして無意識のうちに筋肉や骨、腱の状態を調節する能力をバランス感覚と言うわけです。
バランスボールに乗っても固有受容性感覚は鍛えられない?!
しかし、残念ながらバランスボールを使ってもこの固有受容性感覚は鍛えられない。というのが現在の科学の答えなのです。まだ断定は出来ませんが、少なくとも現時点では「バランスボールに乗る=バランス感覚が鍛えられる」という結果は得られていないのです。
確かにバランスボールを使って運動をしていると、「バランスボールに乗る」作業は上手くなります。しかし、それはバランス感覚が鍛えられているのとは少々意味が違うわけです。
例えば、柔道のように相手の姿勢を崩し合うような競技や、サッカーやラグビーのように相手とのボディコンタクトの中でボールを奪い合ったりするようなスポーツの場合、バランス感覚が優れていることは非常に重要です。
Ververidis Vasilis / Shutterstock.com
しかし、このような競技では相手が一体どのように動くのかは事前に予想することは出来ません。一方でバランスボールに乗る運動というのは言わば「閉じられた世界」でのバランス感覚です。この閉じられた世界で得られた能力が、そのまま上記のようなスポーツ競技に活かされるのかには大きな疑問の余地があるんですね。
バランスボールと筋力向上の関係は?
ここまで解説してきた通り、バランスボールには少なくともスポーツ競技でのパフォーマンスを大きく向上させるような力は無いことをご理解頂けたと思います。それでは体幹部分の筋力向上については、バランスボールはどの程度役に立つのでしょうか。
先にハッキリ答えを述べてしまうと「ぶっちゃけあまり意味無い」という結論になります。もちろん全くのゼロではありません。多少は腹筋と背筋に負荷を与えることも可能です。しかし、腹筋にしても背筋にしても、きちんとその部位を狙った筋力トレーニング種目というのはいくらでも存在します。単位時間あたりの効率で考えた場合、バランスボールによって体幹を鍛えるというのは「無駄」だと考えるべきでしょう。せいぜい、たまに気分転換に使ってみる。とか、本格的なトレーニング前の準備運動として利用する。くらいのものです。
なかなか厳しい結果となりましたが、やはりバランスボールはフィットネスの現場でやや過大評価されているようです。あなたの目標がもし「バランスボール・マスターになること」でないのなら、あまり積極的にバランスボールを使う必要性はどこにも見当たりませんね。