筋トレの新常識?!筋肉痛と筋力アップは関係無いって知ってた?
- 2016/09/13
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筋トレした次の日は・・・
筋トレした翌日にやってくるものといえば・・?そう!きっつ~い筋肉痛ですよね。脚トレ翌日なら歩くのも嫌になるくらいですし、肩トレ翌日であれば肩こりが酷くて仕事が辛い・・・そんな経験はトレーニーであればしょっちゅう味わっていると思います。
中には「筋肉痛は喜びの痛み!」なんて考えるMっ気の強い人もいるようですが、やっぱり痛いものは痛い!できることなら避けたいわけです。しかし、それでも我々が筋肉痛を受け入れているのはやはり「トレーニングしてカッコいい体を手に入れるためには仕方がない!」と考えているからに他なりません。
ところがです。最近の研究によると、筋肉の発達と筋肉痛には直接の因果関係は存在しないという説が主流になっているのです。つまり、どれだけ筋肉痛があっても筋力アップしている証拠にはらないし、逆に筋肉痛がなくても筋肉が強くなっている可能性はあるというわけなんです。これは一体どういう事なんでしょうか。
筋肉痛の起こるワケ
一般的に我々が「筋肉痛」として認識している現象は正確には「遅発性筋肉痛」と言います。この遅発性筋肉痛は筋肉の「エキセントリックな動き」によって発生することが明らかになったのです。
筋肉の動きにはコンセトリックとエキセントリック、そしてアイソメトリックの三種類があります。コンセントリックとは最も一般的でかつ強い力を発揮する動きで「筋肉が縮みながら力を発揮する」パターンを言います。ダンベルカールで肘を曲げている最中の上腕二頭筋などが当てはまりますね。逆にエキセントリックは筋肉が伸びながら力を発揮している状態を指します。ダンベルカールで肘を曲げた後、今度はゆっくりと肘を伸ばしている最中の事です。また、アイソメトリックとは筋肉の収縮を全く伴わずに力を発揮している状態です。両手の平を胸の前で合わせて左右から力を入れているような状態が当てはまります。
この三種類の動きの中で、エキセントリックな運動のみが筋肉痛を引き起こすというのが最近の研究結果なのです。エキセントリックな動きというのは人間の体はあまり慣れていません。普通は物を持ち上げるとき、つまりコンセントリックな動きをする時に人間は大きな力を発揮します。しかし、筋トレに関しては上げる時や曲げる時だけでなく、伸ばす時も力を抜かないように気を使いますから、その分筋肉痛は発生しやすいのです。
しかし、ご存知の通りコンセントリックな動きでも、アイソメトリックな動きでも筋力をアップすることは可能です。ですから筋肉痛が無いからといって筋力がアップしないというわけではありませんし、逆に筋肉痛が来たからといって筋力が著しくアップしているわけでもないのです。そしてこのエキセントリックな動きに対しても人間は順応することによって少しずつ筋肉痛の発生が抑制されていくのです。
筋肉痛を目的化してはいけない!
冒頭でも書きましたが、筋肉痛を喜びに感じている人は要注意です。筋肉痛は簡単に言ってしまえば「炎症」です。炎症というのは慢性的に続けばリウマチや気管支炎などの病気と同じ事です。体にとっては悪影響でしかありません。
筋肉痛を筋トレで頑張ったことの証、勲章のように考えるのはやめましょう。必死でトレーニングした結果、ほんの一時的に筋肉痛が発生するのはやむを得ませんが、決して筋肉痛を目的化してしまってはいけません。単純に筋肉痛を発生させたいだけであれば、無加重のヒンズースクワットを何百回も行えばすぐに筋肉痛は起こります。もちろんこのようなトレーニングでは筋肉量の増加はほとんど見込めませんが。