1人でも家族でも楽しい「古墳めぐり」
- 2018/07/13
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古墳はオヤジの趣味にもぴったり!
社会や日本史の授業でお馴染みの「古墳」。
古墳とは、土を盛り上げた“墳丘”を持つ、古代の墳墓の1つです。
近所に古墳がなくとも、その存在を知らないオヤジはいないでしょう。
ですが、古墳について深く掘り下げたことがあるオヤジはどれほどいるでしょうか。
古墳への認識が「前方後円墳」「なんかスゴイ人のお墓」というくらいのものならば、古墳が秘めている神秘と魅力に気づいていないはず。
今回はそんな古墳に興味がないオヤジのために、古墳と古墳めぐりのポイントをわかりやすくご紹介したいと思います!
古墳の「ここがスゴイ」
■全国に約16万基以上も存在!?
古墳は誰もが埋葬されるような、一般的なお墓ではありません。
地位や権威のある、特別な人を埋葬するためのものなのです。
そう聞くと「古墳は大変希少なもの」というイメージが先行しませんか?
教科書に紹介されている古墳も数が少ないですし、そう滅多にお目にかかれない感じがしますよね。
ですがなんと、日本には約16万基以上の古墳が存在しているとされています。
とんでもなく多いように感じてしまうかもしれませんが、長い歴史を考えると決して不自然な数ではありません。
■宮内庁が調査を「制限」
古墳は地位や権威のある人を埋葬するお墓なので、天皇、皇后、皇太后、皇族の古墳も当然存在します。
宮内庁が管理している陵墓(皇室の墳墓の総称)は全国に896基。
ですが、宮内庁は現在も式年祭をはじめとする祭祀を行っているため、「陵墓の静安と尊厳の保持」などの理由で、学術調査が規制されてきました。
こうした調査の規制は、考古学研究が遅れる要因の1つになっていましたが、近年少しずつではあるものの、規制が緩やかになってきているようです。
2007年には墳丘部への立ち入りや写真撮影が認められ、2008年には神功皇后陵である五社神古墳の調査、2013年2月までには9つの陵墓で立ち入り調査が実施されました。
とはいえ、今も多くの陵墓が謎のベールに包まれています。
我々一般国民には知る由もない、特別な事情があるのかもしれません。
■本気度がスゴイ!!
古墳といえば、教科書でもお馴染みの「大仙陵古墳(だいせんりょうこふん)」の写真を思い浮かべるオヤジも多いのでは。
この古墳は、最全長840メートル、最大幅654メートルという、日本最大規模の巨大古墳なのですが、完成までに一体どれくらいの人員、時間、費用を要したのか…あなたは想像できますか?
大林組の算定によると、総作業員数は約680万人、総工期15年8か月、総工費は1985年当時の貨幣価値で796億円。
「葬式もしない」「お墓はいらない」という“ゼロ死”を選ぶ人が増えている昨今では、信じられないほどの熱量です。
おすすめの古墳スポット
古墳は全国各地にありますが、筆者がおすすめしたいのは「奈良」です!
奈良で有名な古墳には、
・石で作られた石室が素晴らしい「石舞台古墳」
・湖の対岸からの眺めもGOODな「黒塚古墳」
・全長204メートルの巨大古墳「コナベ古墳」
・西壁女子群像で有名な「高松塚古墳」
・古墳を造る当時の様子を復元した「ナガレ山古墳」
・湖面に映る姿も美しい「箸墓古墳」
・年4回壁画が展示される「キトラ古墳」。
などがあります。
バス、電車、レンタサイクルなどの交通手段やスケジュールを考慮して、古墳めぐりのしおりを作ってみてはいかがでしょうか。
古墳めぐりの楽しみ方
古墳によって、大きさや形はさまざま。
造られた時代や埋蔵品も異なるので、古墳それぞれの「個性」を存分に味わえます。
「あの古墳はこうだったけど、この古墳は…」と比較するのも“古墳めぐり”ならではの楽しみです。
1人で歴史の神秘にじっくり触れてみてもいいですし、家族や恋人と感想を言い合いながらめぐるのも、旅のいい思い出になりますよ。