春の雷が落ちる前に知っておくべきこと
- 2017/02/26
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落雷事故で亡くなる人は稀だけれど
稲光と雷鳴に象徴される自然現象が雷です。落雷は地球規模で見た場合は、毎日数え切れないほど起きているといわれています。しかし、死亡事故につながる落雷は極めて稀といえるくらい少ないようです。とはいえ、電撃を食らってしまうと無事ではいられません。死ななければよいというものではないのです。
世の中にはいろいろなタイプの人がいるように、オヤジの雷に対する感じ方も多様です。まず、雷が怖いかどうかにも違いがあります。雷に打たれると被害が甚大であることから、遠くで雷鳴がしたら外出を控えるという人がいる一方で、周囲に稲妻が走っていても景気がよいと平気で出歩く人もいます。
確率的に考えれば、飛行機事故と同じように気にするだけムダだと主張するオヤジがいるように、滅多に落雷事故に遭うことはないでしょう。しかし、飛行機事故は起きてしまえば一大事だという考えも間違いではありません。しかも、飛行機事故なら乗る必要性がある前提ですが、落雷事故は、雷の中へ出て行く必然性が少ないという違いがあります。どうするかは個人の自由ですが、自分の身を守れるのは自分だけだということは忘れないでいたいものです。
絶対にやってはいけないことは、他人の生命を預かる立場に立ったときに、雷を軽視する行動をとることです。雷雨の中や前後に屋外競技をしていて命を落とす子供のニュースを見るたびに、指導していた大人は何を考えていたのかと憤るオヤジも多いでしょう。
雷が発生した時に取るべき行動とは
まず、雷の移動速度は結構速いということを覚えておきましょう。遠雷だから大丈夫だと考えていたら、あっという間に周辺に落雷が起きることもあります。無音で小さい稲妻が見える程度でも、急速に接近するケースがあります。まして、雷鳴が聞こえるようなら、結構近いと考えます。
安全を考えるなら雷注意報が出ているときと、雷鳴か稲妻が確認できるときは外出しないことです。屋内よりも安全な場所はありません。その屋内でも、壁や天井、電気系統から被害を受けることがありますので、部屋の真ん中で電気関係のない場所にいることや、雷対策用の延長コンセントを使用するなど、できることはやっておきましょう。
どうしても外出する場合は、いざというときの避難場所を確認しておくことです。そのような場所がない場合は、防護姿勢をとる必要があります。雷は直撃だけでなく、側撃と呼ばれる二次的な感電もこわいのです。雨宿りで木の下にいると、その木に落ちた雷が横にいる人間にまで伝わるのです。木に接触していなくても側撃を受けます。
つまり、雷から避難する場所がない場合は、落雷が考えられる高い木などの側から4メートルは離れること(少なくとも2メートル以上ですが、離れすぎて平地の真ん中にいることは避けます。側撃を避けて、かつ直撃を避けるには、高いものの周囲に落雷する可能性が比較的低いことを利用します。)、地面に接触する部分を減らすこと(地面伝いの感電があるため)、姿勢を低くし雷に晒す面積を小さくすることが重要です。そして、雷が去るまで動かないことです。かなりの精神力が求められますが、生き残るためには必要なことです。
また、車両の中は安全だといわれますが、外部とつながる空間があれば駄目です。車に乗っているときに雷が発生したら、窓をしっかり閉めましょう。もちろん、ドアも開けてはいけません。