マリカー騒動はどうなってしまうのか
- 2017/03/08
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マリカーと聞いて想像するものは?
オヤジ世代でもマリカーという単語を知っている人と知らない人がいますが、趣味や興味の持ち方で2極分化と言える程度には、知る・知らないがハッキリと分かれるのではないでしょうか。逆に、
若い人でも知っている人が多いのがマリカーです。
マリカーを「マリオカート」を意味する略語だと解釈する人が多いのは事実です。と言うよりも、それ以外の解釈がないと言ったほうが適切かも知れません。あとは、まったく知らないということになるでしょう。マリオカートとは、スーパーマリオブラザーズという世界的に有名な任天堂のゲームのシリーズを構成するゲームのひとつであり、その中で登場するアイテムです。
スーパーマリオブラザーズは、かつて一世を風靡したファミリーコンピュータ(通称ファミコン)のソフトウェアとして1985年に発売された大ヒットゲームです。発売から37年になる現在でも、シリーズとして人気はまったく衰えておらず、当時の子供だった世代がオヤジ世代となって、子供や孫が新たなファンになるという状況があります。
マリオカート自体は、シリーズの第一作が1992年に発売されており、四半世紀の歴史を持っています。このマリオカートが、著作権などの問題で話題になったのが2017年2月のことです。
マリオカートの現物版を走らせる業者
ゲーム内のアイテムであるマリオカートを、実際に公道で走らせるというアイデアが人気を呼んでいます。複数の業者が「マリカー」を模したものを使用して営業しているとされるなか、そのなかの1社である「マリカー」という会社が任天堂から訴えられるという事件が起こったのです。
マリカー社の営業を見てみると、外国人観光客などに人気のようです。問題なのは、まずマリカーという名称が任天堂のマリオカートの略称として認知されていること。そして、任天堂のゲーム内キャラクターであるマリオのような衣装をまとって公道を走っているが、単に顧客がコスプレをしているだけではなく、マリカー社の担当者がマリオのコスプレをしていることだといわれています。
実際、その様子を見れば任天堂のマリオでありマリオカートを想像する人が多いことは確かでしょう。任天堂としては、自社の資産に乗っかった違法な営業だと思うもの当然と言えば当然です。ただ、マリカー社サイドからは、専門家に相談して問題ないと判断した。また、任天堂から理解を示す発言があったという趣旨の説明がなされており、両社の言い分に食い違いがある内容となっています。
知的財産権などの問題はきちんと整理しないといけません。と同時に、これだけ人気のある事象が、この事件をきっかけになくなってしまうのももったいない話でしょう。誰がどのように行うかはこれからの話だとしても、公道を走る「適切な」マリオカート文化には残ってもらいたいオヤジも少なくないでしょう。
ところが、先日、マリカー社のカートからマリオ色が消えてしまったとの話が流れています。それが本当だとすれば、確かに、訴訟に発展した状態でそのまま営業を続行するのは難しいことです。このまま、マリオ色が完全消滅するのかどうかはわかりませんが、もう少し注視していきたいニュースです。