藤井クンだけじゃない!将棋界次世代のホープに大注目

  • 2018/03/29
  • ライフスタイル・娯楽
  • 431view
  • のりき 夢丸
タグ
  • 趣味
  • テレビ
  • ニュース
  • 勝負
  • 将棋
  • 時事
  • 趣味

年度成績4冠の高校生棋士がスター街道をまっしぐら

年度成績4冠の高校生棋士がスター街道をまっしぐら

対局数70局、59勝11敗、勝率8割4分3厘、不滅の?デビュー29連勝(3月13日現在)と、昨年からひとりで棋界の話題をかっさらっている藤井聡太六段(15)。
春から高校生になり、勉学との両立が課題となるも、いや彼に限ってそんなちっぽけな心配はまったく必要ないのでは、と思わせる大器なんである。

この間「あの藤井を倒せ」とばかり、将棋界にもまだまだ気骨のある若者が多数いることが報じられた。
彼らはいずれポスト羽生善治として挙げられる才人ばかりで、藤井六段と争われるはずの名勝負も今から大変楽しみだ。
今回はそんな荒削りの鬼才、秀才若手棋士たちを何人かご紹介したい。

 

あの名棋士がA級入りを予言した逸材 三枚堂達也六段

あの名棋士がA級入りを予言した逸材 三枚堂達也六段

もしオジサンの記憶が確かならば、師匠の内藤國雄九段が引退にあたって寄稿した将棋雑誌の記事の中で、「あの子は将来A級までいきます」と予言した弟子、それが三枚堂達也クンである。

低段位とくに級位の頃は大変に苦労した人で、今の活躍からは想像しがたい「降級」なども経験しているが、二段くらいから音を立てて強くなった感があり、試練の三段リーグを「一期抜け」してみせた。本命党というよりいわゆる成長株なんですね。

オジサンが買っているのは、その指しっぷりと落ち着き。
よく銀河戦で拝見しますが、戦法もおもしろいし、決断が男前。
銀行員のような出で立ちだが、なにやらプライベートではひょうきんな一面もあるらしく、華のあった師匠譲りのキャラクターかもしれない。
といっているうちに、もう六段!こいつもかなりの切れ者ですゼ。

 

「○○は終わった」発言で一躍ブレイク! 増田康宏四段

「○○は終わった」発言で一躍ブレイク! 増田康宏四段

こちらは幼い頃からの天才型安定株。
世が世なら彼も中学生棋士として注目を浴びたはずの人で、新人王戦を連覇したのは、彼の他に丸山忠久九段、藤井猛九段のみ。
その実力は折り紙つきだ。

しかし彼を一躍有名にしたのが、あるインタビューで発した「矢倉は終わりました」宣言。
矢倉というのは、将棋の歴史、進化そのものといっていい「純文学」と称される戦法で、これを得意にする一流棋士は数えられないほど。
それを真っ向から否定するかのような発言は、尾ひれがつき、憶測が一人歩きして、彼の本意ではなかった部分もあっただろう。

将棋チャンネルの講座では何回もお目にかかっているが、解説時の彼はたいへんに実直で、飾らず、真実を極めたい学者のようなふうにも感じる。
また将来的にはオジサンのひいきである藤井猛九段のような独自戦法「真説・矢倉つぶし」でも開発してくれないかと、密かに期待している。

 

あのライバルに棋界で初めて2度勝った男 大橋貴洸四段

あのライバルに棋界で初めて2度勝った男 大橋貴洸四段

藤井六段の負け数はいまだ「11」のまま。
最近はまた連勝街道が始まるなど勢いはそのままだが、その男に初めて2度土をつけたのが、この大橋貴洸四段である。
これにはもちろん、段位や立場が近くてよく対戦するというカラクリもある。しかしここまでがっぷり四つに組んでの通算2勝2敗はお見事の一言。
本人は「偶然対局が多いだけ」と謙そん気味だが「ある程度準備はしています」と自信もチラリと見せるあたり、勝負師としての精神も旺盛だ。

彼はおしゃれさんとしても有名で、連盟のデータベースの写真(ライトブルーのスーツ!)や、対局にもカラフルな服装で臨むなど、ここらあたりは新世代ファッション系棋士(天彦名人の流れ?)を感じさせる所以でもある。

成績面でも昨年度は53戦41勝と大爆発。
この上は藤井クンと実質レーティングトップで名高い豊島将之八段の2人しかおらず、今年の台風の目は彼で間違いない。

勝負の世界というものは、たった一人の力、人気で引っ張れるほどヤワなものではない。
シューティングスターを追いかけ、必ずよきライバルが出るから全体が活性化するもの。
藤井クンとはまたひと味違った、彼らのようなむき出しの尖った才能にもぜひ熱い視線を送っていただきたい。

この記事の作者

のりき 夢丸
のりき 夢丸
馬と日本酒と時代劇をこよなく愛するフリーライター。 モットーは「人の行く裏に道あり花の山」。 最近はドローンに興味津々の毎日。 競馬血統ブログ「ほぼ毎週競馬ナビ」にて執筆中。
up のりき 夢丸
のりき 夢丸

週間アクセスランキング

    ページTOPへ
    ページTOPへ