車のうんちくを語りたくなった!平成の車ブームを振り返る。

  • 2019/05/11
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平成から令和に代わる

時は、平成から令和に代わる2019年4月末に、この記事を書いています。とうとう一つの時代が終えようとしています。平成の30年間。日本の車にはいくつかのブームがありました。今回は、平成の車文化について振り返り考えたいと思います。

 

セダンブーム(平成元年~平成8年頃)

昭和末期頃からトヨタが打ち出した白いセダンのハイソカーブームが、平成になっていよいよ円熟期を迎えました。マークⅡ・クレスタ・チェイサーのマークⅡ三兄弟にソアラに搭載されたのはツインカムツインターボエンジン。1G-GTEは、当時のトヨタ2000ccクラス最強エンジン。スーパーホワイトのボディとともに売りまくったトヨタです。

まだ、3ナンバーと5ナンバーの税金の差は暖和されていない昭和の頃。よほどのお金持ちでないと3ナンバーサイズのビックセダンには乗っていませんでした。3ナンバーは贅沢品と考えられて排気量3.0リッター以下は81,500円もの高額な税金がかけられていました。そんなことからか、輸入車でも5ナンバーの車がラインアップされていました。メルセデスベンツ190やBMWE30など平成のバブル景気の勢いで六本木のカローラ・赤坂のサニーなどと揶揄されるくらいよく路駐されていましたね。

22年間モデルチェンジしなかった三菱・デボネア(初代)。走るシーラカンスと呼ばれていましたが、トヨタ・センチュリーや日産・プレジデントと同じ社長さんが運転手付きで乗るショーファードリブンでしたが税制面で安価な5ナンバーサイズに収められていたのです。しかし、アメリカからアメ車の販売促進のため3ナンバーの高い税率を改訂せよ!と命令された日本はしかたなく3ナンバーの高額な税制を改訂し現行の排気量に比例した税額に改められたのです。

1988年(昭和63年)登場の日産・セドリックシーマ。シーマは、セドリックベースの豪華仕様3ナンバービックセダン。500万円を越える価格ながらバブル景気で土地を買いそこなった小金持ちたちが大挙して買い求めた事からシーマ現象なる一大ビックセダンブームを起こしました。シーマ登場から1年後にはトヨタのフラッグシップ・セルシオが登場。さらに、三菱からはディアマンテとビックセダン市場は拡大していったのです。それまで、5ナンバーサイズが中心だった2000ccのフルサイズセダンは次々に3ナンバーに拡大されて行きました。

そんななかでも、ホンダ・アコードは5代目(1993年登場)で、3ナンバーに拡大したにも関わらず6代目(1997年)のモデルチェンジでは5ナンバーサイズに戻されています。さらに7代目(2002年登場)で再びボディサイズが拡大され3ナンバーに、、。かなり迷走しています。日産・ブルーバードは、ライバル達が3ナンバー化されるなかモデルチェンジごとに期待されましたが生産終了まで頑なに5ナンバーを守り続けました。

1990年代のセダンで人気があったのが、ハードトップと呼ばれたモデルです。ドアに窓枠がないので窓を全開にしたとき乗り降りしやすく、見た目がカッコよかったのでかなり人気がありました。現在では安全性の面から自然淘汰、、。代表的なモデルではトヨタ・コロナエキシブやカリーナEDです。

当時人気のあったレース、JTCCは4ドアセダンで争われたサーキットレースです。日産・プリメーラ、ホンダ・アコード、マツダ・ランティス、トヨタ・エクシヴ、さらにBMW・オペル・アルファロメオなどの海外勢も加わり日本のハコ車レースのファンを熱くしてくれたのです。

今では、絶対なさそうな小排気量(1000cc~)の小さなセダンも90年代末までは販売されていました。トヨタ・プラッツやベルタ、マツダ・レビューそして今では軽自動車専門メーカーのダイハツ・アプローズやスズキ・カルタスクレセントなど後部にトランクを備えたセダンが、一大ブームに。軽自動車にもトランクを備えたセダンスタイルのダイハツ・オプティマなど登場したのも驚きでしたね。

 

ワゴンブーム(平成8年~)

80年代に業績不振で、日産に合併されるのではないかと噂されていたスバルが社運をかけて開発したモデルがレガシィ。セダンとワゴンの2タイプがあり、ワゴンはレオーネエステートワゴンの後継モデルです。レオーネ時代は、4ナンバーの商用ライトバンをかなり販売していましたが、レガシィではブランドイメージを遡行なうことからライトバンは頑なに販売しませんでした。それが功をそうしたのかレガシィのツーリングワゴンは、セダンを上回る人気販売台数をヒットさせました。

ワゴンの魅力はセダンの快適さに、後席の広大なカーゴルームでしょう。ワゴンはセダン以上に荷物が詰めたことからアウトドアスポーツやキャンプなどかさばる荷物も問題なく詰めてしまいます。

トヨタ・カルディナ、日産・アベニール、マツダ・カペラカーゴ、ホンダ・アコードワゴン、スズキ・カルタスクレセントワゴンなど数多くのワゴンが登場しました。しかし、3列シートでもっと多く人と荷物が詰めるミニバンにワゴン人気は奪われて行くのです。もっともワゴンブームだったころのトヨタのワゴンモデルのラインアップは、カルディナ・クラウンエステート・マーク Ⅱ ブリット・カローラフィルダー・スプリンターカリブなど数多くのモデルがラインアップされていましたが2019年現在のワゴンのラインアップはカローラフィルダーのみになっています。

その後、ブームになったミニバンやSUVに市場が食われてしまったのは否めません。日本人は、どうやら人気ものブームと呼ばれるものに弱く、荷物も積まないのにセダンからワゴンに乗り換えたり、ほとんど1人か2人しか乗車しないのに3列シートミニバンにしてみたり、、。次回もそんな日本人の移り気な平成の車ブームを振り返えります。

この記事の作者

Rc.オガ
Rc.オガ
オギャと生まれたときからミニカーを握りしめていたくらいの車好き。旧車から新車、軽自動車からVIPカーそしてダンプカーやバスまでと守備範囲はとても広いです。WRCやF-1・インディ―カ―そしてエア・レースとレース観戦が大好き。長年に渡って培ってきた、車のウンチクを後世に伝承させるためWEBライターとして、車の楽しさを日夜伝道しています。
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