インチアップ、エアロを組む。自動車の改造、本来の目的とは何だ?

  • 2018/11/12
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  • アントニオ犬助
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ご存知でした?「ハミタイ」が解禁になりました

ご存知でした「ハミタイ」が解禁になりました
「自動車を安全に走らせるの必要だ」と頭ではわかっているものの、ユーザーの多くが抵抗を感じている制度といえば「車検」。私、アントニオ犬助も2年おきにやってくる車検に頭を痛めているものの一人。ずいぶんくたびれた愛車だけに、次の車検ではどれぐらいの請求が来るのか、考えるだけで少々憂鬱になってしまいます。

しかし、そんな車検の憂鬱さも犬助が若いころと比べてみれば、ずいぶん軽くなったもの。
なぜなら、当時は改造を施すことに熱を上げていたから。車検を通すためにサスペンションのスプリングやマフラーを純正に戻すなど、今思い出しても憂鬱になるほどの費用と手間をかけていた。若さゆえとはいえ、もったいない話ですね。

 

ハミタイにする目的とは何だろう?

昨年の秋、車検の審査規程が一部改正になり、それまで違法とされていた基準が緩和されたことをご存知でしょうか?それは「ハミタイ」、タイヤのはみ出しに関する項目。
以前は、タイヤとホイールがフェンダーに収まっていなければいけなかったのですが、改正以降は、フェンダーから10mmまでのはみ出しを認めてくれるようになったのです。

「おお、これでツラ位置だ何だで、もめなくてもすむ」と、喜んでいる方が「YAZIUP!」の読者にいるのかどうなのかはともかく、車に血道をあげている方にとっては朗報といえるでしょう。

しかし、そんな方々はいったい何を思ってフェンダーのツラにあわせてタイヤをセッティングしているのか? 大半の方が「カッコいいから」という答えを返すはず。恐らく「ギリギリまでトレッド幅を上げることで、タイヤのグリップ力を向上させるため」とは答えないはず。

犬助は何をいいたいか?カッコよく見せるためと思われがちな、改造やドレスアップにも、本来はそれなりの意味がある。シャコタンに「空力特性を向上させるため」とか「重心を下げることでコーナリングの安定性を求めるため」とか、一応の意味があったように……なのです。

 

ドレスアップも本来は、それなりの意味がある

ドレスアップも本来は、それなりの意味がある
たとえば、巨大なホイール。ピカピカしてゴージャスですし、実際に高価なものなのですが、なぜ車好きはホイールのインチアップにこだわるのでしょうか?それはインチアップをすることにより、より大きなディスクブレーキを装着することができ、制動性能を高めることができるから。少なくともモータースポーツの世界では、そう考えられているもの。
ホイールのインチアップで、タイヤの扁平率やトレッド幅も高まりますから、運動性能が高まる効果もあるはずなのですが、まあどの程度実感できるのか。

インチアップと同時にディスクブレーキも大径化したという話はまず聞きませんし、運動性能の向上が実感されることもなかったはず。
犬助の経験では、単に乗り心地が悪くだけだったように思うのです。

また「インチアップすることで、バネ下の重量が軽量化された」などといっている人もいますが、これは言語道断。マグネシウムなど、どれだけ軽量なアロイホイールを使用したとしても、ゴムと空気よりも軽いわけがない。軽量化を真剣に考えるならば、初代プリウスの様にインチダウンとトレッド幅の縮小を検討するべきなのです。

にもかかわらず、インチアップしたホイールを装着しただけという「RS」などのグレードを、スポーティという触れ込みで自動車メーカー自身が販売しているのは、いったいどうしたことでしょうか。

 

どうせなら見た目だけと、開き直ればいいのに

どうせなら見た目だけと、開き直ればいいのに
またホイールのインチアップ同様に、メーカー純正の不可解なものといえばエアロパーツ。走り屋の皆さんがつけていらっしゃる巨大なGTウイングと呼ばれるようなものならば、高速走行時という条件付で効果は見込めるもの。本来スポイラーとは空気抵抗により車体を押し下げ、駆動輪のグリップ力を増すという意味がありました。

しかし解せないのは、効果が絶対にないといい切れるリアスポイラーがメーカー純正で付いていること。前輪駆動の車にもかかわらず、車体後部に引っ付いているアレは何のためについているのでしょうか。

ハミタイにしろ、インチアップしたホイールにしろ、エアロパーツにしろ、元々は意味があったものが、いつの間にか意味がなくなり単にファッションとなっている。犬助は、こんな状況に少々苦言を申し上げたくなったのです。

どうせなら開き直ってRSとかのグレードを「より、見た目のカッコよさを追求しました」とかいって売り出せばいいのにね。「カッコいい」ということは車選びに限らず、非常に重要なファクターであることは、みんな知っているのですから。

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アントニオ犬助
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みんなに嫌われるジジイを目指して、日々精進中!!
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