カーオブザイヤーでも常連となってきた北欧ボルボ その[歴史]に迫る

  • 2018/09/12
  • ライフスタイル・娯楽
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日本で売れている輸入御三家は、メルセデスベンツ・BMW・アウディです。その後に続くのがフォルクスワーゲンとドイツ勢ばかり。そんな中、最近メキメキと人気上昇中なのがスウェーデンのボルボです。

ボルボの創業は1926年。その翌年には、4輪車を製造販売を開始しています。それは、1916年創業で、4輪販売を1929年に開始したBMWよりも長い歴史をもっています。1999年にフォードに売却されフォード傘下グループに。さらに2010年には、中国の浙江吉利控股集団に売却されています。現在のボルボは、中国資本の自動車メーカーになるのでしょう。

北欧に多く生息しているヘラジカ。日本人にその大きさを分かりやすく説明すれば、牛や馬ほどの大きさ。日本にいる鹿からでは想像できない大きさですね。ヘラジカとの衝突事故が多いことから、ボルボは創業開始のころから常に安全性を重視した車造りを行ってきました。世界初の安全装備が搭載されたことでも有名です。例えば、3点式シートベルトは、ボルボが世界で初めて開発したもの。ボルボは、車の安全性を広めたい考えから特許を無償で公開しました。頑丈なボディは乗員の安全を考慮したものから、走るレンガなんて80年代頃呼ばれていましたね。サイドエアバックの開発開発さらに先進的安全機能の研究開発は世界トップレベルのものです。

そんな、安全性を優先した車造りを行ってきたボルボの歴史を紹介しましょう。

アイアンマーク

 

アイアンマーク

ボルボのロゴは、○に→がデザインされたもの。○に→は、オスで男性を表す記号。スウェーデンでは、鉄のことで良い鉄鉱石が産出されることから製鉄が盛んなのです。量産初のヤコブ
OV4から現行モデルまでフロントグリルにはアイアンマークが誇らしげにデザインされています。

 

ボルボ OV4/PV4(1927年 – 1929年)

博物館にあるようなクラッシュクカ―のOV4/PV4は、ボルボ初の量産車です。OV4は、オープンカーで、PV4はルーフのあるクローズドボディになります。275台生産されました。

 

アマゾン 121・122s(1956~1967年)

アマゾン 121・122s(1956~1967年)

たぶん、日本輸入されたもっとも古いモデルではないでしょうか。80年代初頭にはかなり走っていましたね。フロントシート・リアシートともにシートベルトが装備され、ダッシュボードは、クラッシュパッドされフロントガラスはラミネート加工され安全性が高められています。1961年には、フロントディスクブレーキが採用され制動距離が飛躍的に短くなりました。

アマゾン 121・122s(1956~1967年)

 

242 (1974~1984年)

ボルボの「走るレンガ」と言えばズバリ242シリーズでしょう。全車に4輪ディスクブレーキがお奢られて、安全性が向上しています。車を何台も積み上げても潰れないCMは、堅牢なボディである証です。

V6・直列5気筒・ターボ・ディーゼル6気筒など多彩なエンジンラインアップで、高性能エンジン搭載モデルは「羊の皮を被った狼」と揶揄されたほど。

スポーツモデルの242GTや240ターボは、カーレースで大活躍。1985年ヨーロッパツーリングカー選手権優勝を成し遂げました。

 

245(1974~1993年)

245(1974~1993年)

245は、ワゴンモデルです。堅牢なセダンモデルのワゴン版が245になります。80年代の全日本ツーリング選手権にも登場し熱い走り披露。また、広大なスペースのカーゴルームはキャンプやアウトドアスポーツ愛好家に重宝され後の国産ワゴンブームを引き起こしたスバル・レガシィ ツーリングワゴンのコンセプトになったのは間違いありません。サーフボードが良く似合うスティションワゴンが245ですね。

 

S40(1995~2000年)

ボルボのスポーツセダンを受け継ぐ正統派モデルで、1998年BTCC優勝。また、STCCでは惜しくも優勝を逃してしまいましたが高成績を残しました。BTCCは、イギリスそしてSTCCはスウェーデンで開催されるツーリングカーレースです。

搭載エンジンは、1600ccと2000ccの直4DOHCと直4OHCそしてターボディーゼルエンジンと多彩なエンジンラインアップ。

現行モデルに通じる高性能モデルで驚かされます。

S40(1995~2000年)

この記事の作者

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オギャと生まれたときからミニカーを握りしめていたくらいの車好き。旧車から新車、軽自動車からVIPカーそしてダンプカーやバスまでと守備範囲はとても広いです。WRCやF-1・インディ―カ―そしてエア・レースとレース観戦が大好き。長年に渡って培ってきた、車のウンチクを後世に伝承させるためWEBライターとして、車の楽しさを日夜伝道しています。
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