同じ車なのにメーカーもネーミングも違う車があるのはなぜなのか
- 2018/07/20
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OEM車とは
自動車業界も生き残りをかけて競争するばかりでなく、あらゆる業務提携も行って共存共栄も図っています。
その中にOEM車の生産もあります。
OEMとは、オリジナル・エクイップメント・マニュファクチャリングの略で、他社の製品を生産販売することです。
もちろん、エンブレムは変えますが、車名も自社でオリジナルなものに変更しています。
これが実現できているのは、それぞれのメーカーにメリットがあってウィンウィンの関係ができるからこその合意があるのです。
さらにそのレベルに留まらず、内装だけオリジナルに改良したり、共同開発体制を築こうとしたりと進化の様相も見受けられています。
各社の製造ノウハウとメーカーのブランドなど良いところを取り入れ合って、業界を発展させようとするものでもあるのです。
・軽自動車に多いOEM車
実際に良く見かけられるOEM車は軽自動車が中心になっています。
それは軽自動車についてはダイハツやスズキのように得意なメーカーにノウハウが集中していることにもあります。
今や軽自動車は維持経費の節約を図るユーザーの人気が支えになって市場規模は大きくなっています。
これを各メーカーは見逃したくないのです。
OEM車のメリット
・供給元のメリット
一般にわかりづらいのが、まずOEM車を供給する側のメリットです。
OEM車を供給するメーカーにとっては、取扱店が他社にまで広がりますので間違いなく販売台数が増えることになります。
供給先からは販売台数に応じてロイヤリティが収入となります。
さらに市場での認知度も広がるほど需要の増大も期待ができるのです。
大量生産が可能になればなるほど生産コストが下がり、利益も増大するのです。
・供給先のメリット
OEM車を販売させてもらえれば、開発に数年の時間と100億円以上の膨大な経費をかけることなく販売車種が増えます。
その代わりに支払うのが供給元へのロイヤリティですが、開発にかかる負担に比べれば微々たるものです。
総販売台数も簡単に増やすことができるので業界内でのシェアも一定数は維持できます。
・ユーザーのメリット
OEM車のメリット登場によって同じ自動車が販売競争をすることになり、これにより価格も下がってくれます。
エンブレムなどの微妙な違いにこだわることもでき、選択肢が増えれば市場も活性化することにもなるのです。
OEM車の実例
・顧客をつかむ
具体的に調べてみますと、トヨタや日産などで販売している軽自動車は全てOEM車です。
トヨタのピクシスメガは、ダイハツで人気車ウェイクと同じ車体です。
日産のモコは、スズキのMRワゴンと同じなのです。
この他にもワンポイントだけデザインを変えてオリジナルとは区別させている車もあったりです。
同じ軽自動車でも、トヨタや日産のブランド感が欲しい人にはおすすめになります。
また、セカンドカーとして軽自動車の欲しいユーザーも増えています。
トヨタや日産のユーザーであれば、セカンドカーとなる軽自動車も同じブランドにできればメンテナンスも楽に感じるものです。
また、マツダはかつて軽自動車も生産していたのですが、これをOEMで対応することによって顧客離れを防ぐことに成功していると言われてます。
・外車を割安で手に入れられる
国際間でも貿易摩擦の解消手段としてOEM車は導入されてきました。
トヨタのキャバリエはGMのシボレーキャバリエにトヨタのエンブレムを付けたものだったのです。
これによりユーザーは、これまでより大幅に安価で手に入れることにもなれたのです。
他にもスバルのトラヴィックはオペルのザフィーラであり、同じ車でありながら100万円レベルの価格差があったようです。