いわゆる走り屋が乗る車と普通の車では一番何が違うのか?

  • 2018/07/09
  • ライフスタイル・娯楽
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86=走り屋というのは、大きな誤認である

86=走り屋というのは、大きな誤認である

トヨタ「86」、スバル「BRZ」の新型が、2021年に投入されると発表されました。
思えばデビューが2012年、86などは今でも年間7,000台は売れているそうですから、スポーツカーが売れないといわれている時代にずいぶん健闘しているもの。
街中でも走っているのをよく見かけますが、86やBRZの近年では見かけないほど低い車高は、いかにも速そうな風に目に映るもの。
車に興味のない人など「すわ、走り屋?!」と誤認してしまうかもしれません。

走り屋とは、公道で行儀が良くない走行をする人。
峠で華麗なコーナリングを披露する「ドリフター」、同じく峠を速く駆け抜けることを目的にした「グリッパー」、首都高速などでバトルを繰り返す「最高速アタック」派に大別されるのですが、どれもこれも違法行為。
それだけに行儀よくスポーツドライビングを楽しんでいる、トヨタ・86やスバルBRZのドライバーさんを走り屋と誤認するのは失礼というものなのです。

それでは、普通の車と走り屋を区別するには、どこに注目すればよいのでしょうか?

 

ピカピカの86は、走り屋ではない!!

ピカピカの86は、走り屋ではない!!

一番カンタンな見分け方は「車体がキレイかどうか?」でしょう。
そもそもドリフト走行は車体を意図的にコントロールできなくして、通常とは異なる挙動を取らせること。華麗にコーナーを周るには、相当な練習が必要になります。その際にバンパーを擦ったり、どこかをぶつけたりするのは日常茶飯事。いちいち直していてはお金がかかりますし、峠に出かける回数も減ってしまうということで、ドリフターの車はガタガタなのです。

加えてドリフターなら、タイヤをスライドさせた際に発生するタイヤカスがボディにこびり付く。洗車では、なかなかタイヤカスは落ちませんから、フェンダーなどが汚いというのもドリフターの特長になります。

またグリッパーの場合は、前を走る車とギリギリまで車間を詰めて追いかけたりするので、フロントバンパーに前車がはねた飛び石のキズがつく。グリッパーも同じく、車をキレイに保つのは難しくなるものです。

ですからピカピカの86に乗っている人たちは、まず走り屋の可能性は少ない。
ただ、走りを楽しんでいる人たちなのです。

 

速そうな外観=走り屋ではありません

走り屋の皆さんは、自車でスピードを出すことを至上の喜びとしています。そのために様々なパーツを交換していますからトヨタ86以外の車種でも、いかにも速そうな外観をしているものです。
しかし、速そうな外観をしている=走り屋でもありません。
なぜなら、ただカッコよくしたいという理由で、普通の車でもパーツを交換しているケースも多いから。行儀よくスポーツドライブを楽しむ人もパーツを交換するものなのです。

そして走り屋も普通の車も「オシャレは足元から」とばかりに、まず交換したくなるのがホイールなのですが、走り屋の場合、ジャンルを問わず極端なブレーキングを繰り返しますから、ホイールもブレーキダストで汚れてしまう。
高価そうなホイールを汚いまま履いているというのは、走り屋に多いパターンです。

また、同じく高価そうなホイールなのですが、前後輪が違う種類を履いているというケース。これはオシャレでやっているのではなく、駆動輪のグリップ力を低下させるなど様々な狙いがあってのこと。
このケースは間違いなくドリフター、普通の車の場合、こんなホイールの使い方はしません。

また、巨大なリアスポイラーを付けてしまうのが走り屋の皆さん。
駆動輪のグリップ力を増すために取り付けるのですが、あまりに巨大なものだと外観的にアンバランスなので外観までもスポイルしてしまいがち。普通の車好きは巨大すぎるハネは取り付けないのです。

 

車への愛が大きすぎるがゆえに……

車への愛が大きすぎるがゆえに……

ターボを後付けしているから、シフトをチェンジする度に「プシュ」という音がするとか、アイドリングの音が「ドリュドリュ」といっているとか、「R33」といった具合に車を型式で呼ぶとか、微妙に古いターボ車に乗っているとか……他にも走り屋を見分けるポイントは多々ありますが……一番見分けやすい方法はやっぱり、「車がキレイかどうか」でしょう。

車に対する愛情が大きいのは、走り屋も一般の車好きも同じこと。
しかし、その愛情が多少歪んでおり、外観まで手がまわっていないケースが多いのが走り屋の皆さん。ですから同じ速そうな車に乗っていても、車がキレイな場合は、単なる車好きと考えたほうが良いでしょう。

こんな時代だからでしょうか、昔あれほどいた車好きは今では、絶滅危惧種になってしまいました。人に迷惑をかけないレベルで走りを楽しんでいる車好きの人たち、温かい目で見守りたいものですね。

この記事の作者

アントニオ犬助
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みんなに嫌われるジジイを目指して、日々精進中!!
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