時速235キロを出しても壊れないクルマと交通犯罪
- 2018/03/15
- ライフスタイル・娯楽
- 451view
- 自動車
- 事故
- 犯罪
- 自動車
- 車
- 運転
そのクルマは新幹線かよ!
とんでもない運転をする連中はいくらでもいますが、なんと中央自動車道で時速235キロを出して捕まったニュースが飛び込んできました。
報道によりますと、捕まったのは41歳のオヤジで、2年前に中央道で135キロオーバーをしでかしたとされています。オービスシステムに写ったクルマから割り出されての逮捕となったようですが、本人は自分かどうかがわからないことを理由に否認しているとのことです。
しかし、時速235キロって、なんですか?
新幹線ですか?
短時間とはいえ、エアレースの室屋さんやF1のパイロット並みのスピードですね。
中央道なら、首都高速のような渋滞道路とは違い、ぶっ飛ばすことが可能なタイミングは少なくないでしょう。それにしても、235キロも出せるケースはそんなにないのでは?とも思うところです。ドライブテクニックはかなりのものなのでしょうね。
そんなスピードで走っても壊れないクルマにも感心してしまいますが、スポーツタイプのクルマだそうですから、驚くほどのことでもなさそうです。営業で使用するような軽自動車なら、235キロどころか、135キロで分解寸前の大振動が起きそうな予感がありますが。
と思ったら、このクルマ、なんと6400ccものアメ車だそうです。それはそれでビックリ。確かに、そのくらいの排気量がないとね?
軽い車でこんな速度を出せたとしたら、荒井由実さんのヒット曲「中央フリーウェイ」の文句じゃないけれど右に東京競馬場が見えて、ビール工場が左に見えるあたりまで飛んで行ったかもしれません。
もっとも、235キロを出したのは、東京競馬場あたりよりも西の方で、西を向いて走っているときだったようですが。
さて、スピードが出すぎるクルマについては、疑問の声もあります。日本の道路で150キロも出す必要はないでしょうし、そもそも法令に反する速度を出せる必要性も乏しいというものです。
まったくそのとおりだとは思うものの、世の中にはスピード違反上等という困った連中も少なくありません。出せるだけ出すということで、アクセルペダルのベタ踏みを実行するとした場合、軽自動車のように百数十で厳しい状態になると、制御ミスから大事故につながるおそれがあります。
ある程度のキャパは必要なのか
今回のように、235キロ出しても安全に走行できるクルマのおかげで大事故に至らなかったと考えることも可能なわけです。
100キロを優に超える速度で事故を起こせば、無関係の人間にまで大損害を与える危険性があります。それを考えれば、ある程度は速度を出せるクルマも必要なのかもしれません。
もっとも、150キロまでしか出ないクルマや、130キロまでしか出ないクルマ、また、100キロまでしか出ないクルマであっても、その速度まではまったく振動することなく安全に制御可能なクルマを作ることもできなくはないでしょう。最大速を出せば振動してしまうようなクルマを排除すればよいわけです。
それはともかく、235キロも出したら免許取り消しは確実です。135キロオーバーの反則金はいくらかといえば、実は、30キロ以上(高速では40キロ以上)は交通反則通告制度の適用がありません。悪質すぎるからですね。
そこは、普通に刑事処分しかないわけでして、6月以下の懲役か10万円以下の罰金です。立派な前科者になってしまいます。
「6月以下の懲役」刑がある犯罪といえば、公然わいせつなどがあります。やはり、とんでもない犯罪ですね。注意すべきは、この6月以下の懲役か10万円以下の罰金になるのは、30キロ(高速40キロ)以上の超過に限らないということです。
道路交通法上は、それよりも低い値なら反則金の納付で刑事処分を免れることができるだけであり、何キロオーバーであっても刑事罰の対象となり得ます。カッコいいオヤジは、しょうもない速度違反をしないように注意しましょう。