現代に蘇るラリー名車 ルノー アルピーヌA110
- 2018/03/11
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アルピーヌは、ルノーの老舗チューニングメーカー
アルピーヌは、ルノーをベースにレース車両を開発している会社です。創業は1955年のことで、WRC創設年の1973年ラリーモンテカロルの優勝マシンが鮮やかなブルーメタリックのアルピーヌA110です。ラリーファンやミニカー・プラモデルの模型愛好家からもその小さく丸みを帯びた流線型のラリーカーは高い人気を獲得しています。
冬のモンテカロルで行われる伝統のラリー。WRCに組み込まれる前の、1911年から始まりました。イギリスのミニが、優勝したのもモンテカロルラリーですが、ミニ参戦していた頃は、厳しいレギュレーションもなく排気量も様々ありました。そのため、排気量が少ない車にはハンデも与えられていたのです。
アルピーヌA110が参戦した初開催のWRCでは現代に通じる厳格なレギュレーションが設けられている上で総合優勝を成し遂げたのはスゴイことです。車の駆動方式はFRとRRが殆どで、FFや4WD駆動のラリーカーが出て来るのはもう少し後のことです。WRC初期には、後輪駆動(RR)のVWワーゲンやポルシェでもかなりの成績が収められていたのです。
アルピーヌは、ルノー車をベースにレース車両を開発していた会社。小柄で軽量なボディにベースの1300ccから1800ccの大排気量エンジンに積み替え雪道に強いRR駆動で小兵ながら大活躍したのです。
アルピーヌ創設者・ジャン・レデレは、ルノーの販売店を営みながら同時にモンテカロルなどのラリーやレースにルノー車で参戦していました。愛着のあるルノー車のレーシングマシンを製造するアルピーヌを創設したのは1955年のこと。それから、8年後にはアルピーヌA110がWRCの年間マニュファクチャラータイトルの王者なる快挙を成し遂げたのです。
70年代に一大ブームとなったスーパーカー。アルピーヌも、フェラーリやランボルギーニなどと肩を並べるようなスーパーカーA310など懐かしく思い出される方もいるでしょう。70年代に熱狂的ブームとなったグループB時代に、4WD+ターボのルノー5ターボの開発もアルピーヌで行われました。アルピーヌは、国産車ならトヨタのTRD(現在ならGAZOOレーシングかな。)日産のニスモのような存在です。
WRCで、アルピーヌA110が初優勝したころの1973年にはルノーの買収されて完全子会社化されています。1995年を最後にアルピーヌ名のモデルが途絶えていましたがルノー会長兼CEOカルロス・ゴーン氏の肝いりで復活を成し遂げました。
往年のWRCファンとしては拍手喝采!です。
復活!!アルピーヌA110
そんな往年のラリーカーの名車アルピーヌA110が、約40年振りに復活しました。ラリーで大活躍した流麗なスタイリングを損なうことなく現代流にモデファイされ、さすがにカッコいいです。往年のWRC優勝マシンと知らずに見ても、その流れるようなスタイリングには目を見張ることでしょう。
全長×全幅×全高=4178×1798×1252mmと小柄ながら低い全高と相まってワイド&ローです。ホイールベースは2419mmと短く俊敏なハンドリングが期待でします。1800ccの直4DOHC・直噴ターボエンジンは、ルノー・日産アライアンスで開発されました。復活アルピーヌA110のエンジンは、まるでハーフのような日本車のテイストも加味されているのですね。運転席後方に、エンジンを搭載するMR駆動。初代A110は、RR駆動。駆動方式の違いは、車体重量の前後差を適正に保つために変更されました。前:後=44:56とやや後ろよりの重量比はすばらし運動性能に貢献しています。また、ボディは軽量化のためにすべてアルミのモノコックボディで車重はわずか1100kgと軽量。最高出力は、252PS/320Nmで、0-100加速は4.5秒の俊足ぶりです。
プルミエールエディシオンは、アルピーヌA110を復活を記念した限定車で生産台数は1955台。そう、アルピーヌの創業年に合わせた生産台数なのです。販売開始後たった5日で完売した幻のモデルです。本国フランスではすでに販売されていますが日本への輸入販売は2018年後半なので、いましばらく待たなければなりませんね。
※新登場したアルピーヌA110の画像がなくて皆さんにお見せできないのが残念でなりません。