自動車に搭載されているクルーズコントロールってどんなシステム?
- 2018/02/22
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実は昔からあったクルーズコントロール
自動運転の車の実用化が待たれる日本のオヤジ社会ですが、完全な自動運転ではなくても、一部の自動運転ならすでに始まっています。
クルーズコントロールは自動運転ではない!という声も聞こえてきそうですが、ドライバーが操作しなくても走るという点において、これは自動運転だといわざるを得ないでしょう。
さて、それではクルーズコントロールとは、実際のところどのようなものなのでしょうか。
名前が長いと感じるオヤジは、クルーズコントロールではなくオートクルーズと呼んでします。オート!つまり、自動ですね。
実は、このクルーズコントロールは、オヤジ世代が生まれてしばらく経った頃には日本でも世の中に出ていました。登場時期には諸説あるようですが、少なくとも多くのオヤジは車の運転免許をとれる年齢ではなかったでしょう。
それまで、車はアクセルを踏んでいないとスローダウンしてしまうマシンでしたが、このクルーズコントロールによってアクセルペダルから足を離してもスピードを維持できるという画期的なシステムに世間は驚いたともいわれているようです。
ただ、日本の道路事情を考えたとき、同じ速度を長く保つ必要のあるケースがどれだけあったでしょうか。むしろ、ちょこまかとスピードを変えなければならないケースのほうが多かったでしょう。それは、現在の一般道でも同じようなものだといえます。
高速道路なら話は別でしょう。しかし、ビュンビュン飛ばすドライバーにとって、あまり必要性を感じなかったのかもしれません。さらに、前の車が減速をした場合でも、コチラは速度を落としません!
そうです、自分でしっかり前を見てブレーキを踏まなくてはならないのです。普通に運転していれば、アクセルを踏む力を緩める程度で済むものが、あわててブレーキを踏まなくてはならない状況になり、かえって危険を招いてしまうシステム。それが、昔のクルーズコントロールだったのかもしれませんね。
そんなわけで、クルーズコントロールは認知度を高めることができなかったか、知ってはいるものの、必要ではないという存在で終わるところだったといえます。
車を運転する時代から車が運転する時代へ
それなのに、最近になってクルーズコントロールが話題に上がっているのはなぜなのか?
いよいよ、車を運転する時代から車が運転する時代へと変化してきたといったところでしょうか。単純にスピードを落とさないだけのクルーズコントロールから、文字通りオートクルーズの領域へと入ってきたのです。
たとえば、トヨタのレーダークルーズコントロールにはいくつかの機能があります。そのひとつが、定速走行中に前方を走る車との車間距離が短くなってくると、設定範囲内で自動的に減速して安全な車間距離をとるようにしてくれる機能です。
また、前方走行車が車線変更をすれば、それにあわせた速度調節(加速)をしたり、さらには、前の車が停止すると自車も停止し、前が動くとこちらも動くといった機能まであります。個別の車種にどの機能があるかは確認してください。
もちろん、街中で使うような機能ではありませんが、高速での運転を楽にしてくれることは期待できそうです。昔は一般車に搭載するなんて思いもしなかったレーダーが使えるようになったからこその進化といえます。GPSなんてものもそうですね。
ただし、機械はソフトも含めて所詮機械です。完全に任せきりにできるものではありません。その意味では、完全自動運転の車も信用はできないとの思いが強くなりますが、それはまた別の機会に検討しましょう。
こうしたクルーズコントロールの機能は、メーカーによって名称が異なりますが、アクティブクルーズコントロールなどと呼ばれることが多いようです。