無断駐車の車への対応はどうする?
- 2016/09/16
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意外とよくある無断駐車の実態
人の土地に勝手に車を止める連中はどこにでもいます。世間に迷惑をかけないように育てられ、真っ当に生きてきたオヤジには理解しがたいことです。もっとも、公道を一時預かり所のように使ってしまう「仕方がない」心理の延長と考えれば不思議でもなんでもありません。
不思議ではなくても自分の土地に勝手に置かれては困ります。困るだけでなく腹も立つというものです。そこで、落書きや蹴りの一発も入れたくなるところですが、短気は損気というように、やってはまずいこともあります。
あくまでも冷静に法的に対処するのが無法駐車への対応です。とはいえ、相手が紳士的な態度をとるとは限りません。いや、おかしな奴だからこそ他所さまの領域に侵入するのです。
・ちょっとくらい良いだろ
・いくら欲しいんだ
・ケチ
・どこへ駐車しようと俺(あたし)の勝手だ
・お前が駐車場代を払え
このように、人間かどうか疑わしい反論が返ってくることも珍しくないようです。
埒があかないので警察を呼ぼうとすれば、民事不介入だから呼んでも無駄だと強気にでることも。実際、そんなことあるかと警察を呼んでも解決しないことがあります。
警察官が強制力を発揮できるのは「犯罪」がある場合か、犯罪のおそれが強い場合と考えておけばよいです。ところが、ただ他人の土地に駐車しているだけでは犯罪の嫌疑が薄いのです。
一般的な感覚では「不法侵入」ではないかと思うところです。しかし、刑法上の不法侵入は物理的に侵入を阻害している場所への立ち入りであることが求められます。
判例をかいつまんでみると、きちんと物理的に囲われていれば不法侵入になり得るものの、単に線をひいているだけとか、コーンが置いてあるだけでは厳しいようです。
無断駐車への具体的対策
それでは、無法者への対策はどうするべきなのかを考えましょう。
・警察の介入を容易にする準備
外形的に不法侵入を完成させるための工事をします。フェンスで囲むなり塀をめぐらせるなりの外敵への備えです。もちろん、施錠も忘れないようにしましょう。ただ、費用が多額にのぼるのが難点ではあります。
・防犯用のシステムを設置する
赤外線検知装置などの屋外駐車場でも使用できる防犯センサーシステムなどを設置して、侵入者があれば即座にわかるようにします。その都度、ただちに所有者が駆けつけるようになれば、犯人も諦めるかのうせいがあります。これも、それなりの費用がかかります。
ちなみに、防犯システムは警備会社の得意分野ですが、屋外の赤外線センサーなどによる通報に基づく駆けつけ対応は断られる可能性が大です。なぜなら、飛翔物や風の影響で誤報がバンバンでやすいからです。
・そもそも駐車できないようにする
これが一番現実的対策です。敵が駐車するのは、そこが簡単に駐車できる場所だからです。そもそも車を置ける状態でなければ侵入しないでしょう。
具体的な行動としては、自分の車や大型の道具などを常に置いておく手があります。また、空き地状態であればそこそこ背丈のある植物を植えてしまう手もあります。ガラクタを置いたり、穴を掘ったりという策も効果的です。
それでも駄目だという場合は、その土地を売り払うという奥の手があります。
しかし、そんな対策はなかなかできるものではないと感じる部分もあります。結局は、根気よく、その都度、警察へ通報して注意してもらうのが一番かも知れません。また、将来的なトラブルへの備えとしても「通報」は有意義なことです。