シンガポールからわかる!カジノによる経済効果の期待感

  • 2018/06/18
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  • 松村 昴
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シンガポールのカジノに注目

日本で注目されている法案の1つがIR法案(統合型リゾート法案)です。IR法案が通れば、日本にもカジノができることになるでしょう。不安と期待があるカジノですが、手本にしたいのはシンガポールです。実は、シンガポールではカジノを含む、IRで成功を収めているのです。そこで今回は、シンガポールの例からカジノによる経済効果を紹介していきたいと思います。

シンガポールのカジノに注目

 

シンガポールのカジノはいつから?

シンガポールでカジノの合法化がされたのは2004年のことです。以前からシンガポールではカジノ開設の議論はあったのですが、1985年・2002年には却下されています。しかし、アジアにおける競争の激化やシンガポールの地位低下を懸念し、観光産業の競争に勝つためにカジノ合法化がされたのです。その結果、シンガポールには2010年に2つの統合リゾートが開業され、シンガポールのカジノがスタートしたのです。

 

シンガポールのカジノの経済効果

シンガポールにおけるカジノの経済効果は抜群です。IR開業前のシンガポールにおける国際観光客数は、2009年の約970万人でした。しかし、開業後の2010年には約1,160万人に増加し、2011年には約1,320万人に増加し、2013年には約1,550万人にまで増加しているのです。さらに、シンガポールにおける年間観光収入は、2009年が約126億シンガポールドルだったのに対し、2013年は235億シンガポールドルにまで増加しています。このようにIRによって、観光産業の活性化が見込むことができるのです。

さらに、雇用面でもプラスに働いています。2つのIRによる直接雇用は、2万人を大幅に超えています。さらに、設備投資や間接雇用などを含めると、さらなる雇用効果があったことを予測することができるのです。このように、シンガポールのカジノは、経済効果や雇用面で大きな効果があったのです。

シンガポールのカジノの経済効果

 

シンガポールのカジノで税収アップ

シンガポールでは、カジノを合法化したことで、税収もアップしています。カジノでの売上に賦課されるカジノ税があるのですが、2011年には約718億円にも上っており、さらにシンガポール人の入場客にのみ賦課される入場税は、2011年で約130億円とされているのです。つまりシンガポールでは、カジノの合法化によって約848億円もの税収アップに成功したのです。日本でもカジノが解禁されれば、入場税を取る流れとなっており、大きな税収アップとなることでしょう。

 

シンガポールのIRが成功した理由

シンガポールのIRが成功した理由としては、カジノの色を薄くしたことが挙げられています。シンガポールが重視したのはノンゲーミング施設です。ノンゲーミング施設とは、カジノ以外の施設のことを指しています。つまり、シンガポールではIRの施設の中でも、カジノ以外の点を重視し、観光客の訴求ポイントを高めたのです。もちろん、多くの観光客がカジノを楽しみます。しかし、それだけでなく、周りの施設を重視することで付加価値を上げたのです。それこそが、シンガポールでカジノが成功し、IRが成功した理由なのです。

シンガポールのIRが成功した理由

 

日本はシンガポールを手本にするべき!

日本のカジノもシンガポールをお手本にするべきでしょう。日本の技術やサービスの質を考えれば、カジノ以外の面を充実させることができます。カジノをメインにするのではなく、周りの施設を重視することで、IRの魅力を高めることができるのです。カジノについて根強い反対がある日本。しかし、経済面での期待は計り知れません。雇用も増やすことができ、周辺の観光施設も潤います。もちろん、治安面やギャンブル依存症などのデメリットもありますが、それを上回るプラス面があるのです。そのため、治安面やギャンブル依存症などのマイナス面を取り除きながら、ぜひ日本のカジノ・IRを進めていってほしいものです。

この記事の作者

松村 昴
松村 昴
大学生時代からギャンブルを愛するフリーライター。 競艇・競馬・カジノがとくに大好き。 現在は全国24競艇場を旅しながら記事を執筆中。 趣味はアウトドアでキャンプやサイクリングで気分転換。
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