ミレニアルの次はジェネレーションZ?内向きになる世界の若者たち

  • 2018/12/22
  • ビジネス
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’00年以降に高校生~成人になった人を『ミレニアル』と定義して久しい。

ミレニアルの平均年齢がアラフォーになってしまう現在、商業施設も『欲がない』と言われる、20代~30前の『さとり、ゆとり世代』の顧客獲得に躍起になっている。

が、世界ではミレニアルに変わる消費を左右し、思想を担う世代として注目されているのが、ジェネレーションZだ。

米ブルームバーグの調査によると、具体的には、’95年以降に生まれた世代から、東京五輪が開催される’20年に20になる世代までが中心になる。

’01年以降うまれた『予備軍』も含めると、’19年にはジェネレーションZは世界人口の3割に達すると言われている。
ミレニアルも、若者の座から引退せざるをえなくなった今、改めて次世代のおさらいをしておこう。

 

社会的にリベラル、財政には保守

社会的にリベラル、財政には保守
ジェネレーションZは、前半は日本の『さとり、ゆとり世代』になるが、世界全体でみてみると彼らの生き方には、以下の様な特徴がみられる。

1:身の丈にあった生活を求め、個性を大事にする
2:多様な働き方を好み正社員にこだわらない
3:デジタルネイティブで匿名性のあるメディアを好む
4:その一方で、SNS疲れ、離れも目立つ
5:社会的にリベラル、財政や経済面では保守的

1や2そして5の背景にあるのは、’01年の同時多発テロを知らないか、記憶にないが、’08年の金融危機は記憶に鮮明に残る世代だからだ。

派手に投資で膨らましたり、壮大な夢を語る副業を勧めるミレニアルと違い、ジェネレーションZは、身の丈あった幸せと個性を大事にする。

競争社会では生き残れないと悟った韓国のジェネレーションZ~ミレニアル世代前半世代の間に『小確幸』という言葉が流行しているのが、その証だ。

IBMの調査によると、彼らは物を買う時の購入を決める時の要素として、割引、クーポン、ポイントプログラム、リワードを重視している。

店舗飽和状態で飽きられてきた感じがあったスターバックスが挽回したのも、チャージ式カードが持つ、リワードプログラムが満を期して日本に上陸したからだろう。

お買い物の時に、アプリをかざせば消費税分割引というサービスがこれだけ広まったのも、お金をあぶくの様に使うバブル世代でもなく、気が付いたら手持ち金がないというミレニアルでもなく、さとり世代のおかげだ。

その一方でジェネレーションZは、他の世代に比べて『内向き』と言われるきらいもある、それは何故だろうか。

 

内向きになる若者たち

ジェネレーションZは本当の意味でのデジタルネイティブだ。
バブル、ロスジェネが自腹でPCや携帯を購入し、ゆとり世代がスマホからSNSに繋がったのに対し、彼らは生まれた時から、全てのデジタル媒体がそろっている。

ミレニアル世代がFacebookやブログを使っていたのに対し、彼らはYoutubeやインスタ、スナップチャットなど、匿名性があり感情を仲間内とシェアする目的の為だけに使うものが多い。

その一方で、SNS疲れによる、SNS離れも目立つ。
LINEの様に、自分が知らない所でグループが作られていたり、即レスしなければ取り残された様な気がしたりで、心がすり減る人も多いのだ。

そうした背景もあり、ジェネレーションZは、内輪で感覚的情報をシェアする事は何とも思わないが、上司や企業に情報をシェアする事には、ためらいを感じている。

良くも悪くも内向きなのだ。
一見色々な人と情報をシェア出来そうな親しみやすさを備えているが、実はそうではない。
それが悪くなると、上司から風当りわるい部下だととられることもある。

総務省の年齢別人口統計をもとに、日本でのジェネレーションZおよび、その予備軍にあたる9~23歳までの人の人数を数えると、1860人、総人口の15%になる事が判明した。

新聞では、日本の若者が内向きになったというが、ジェネレーションZの特徴をつかむと、それは日本だけではない事が判るかもしれない。

バブル世代やロスジェネは、体験こそが全てと旅行やグルメ、アトラクションやイベントにお金を浴びる様に使ってきたが、次世代はそうではないかもしれないからだ。

 

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