海外サプリって危ないの?誰も教えてくれない本当の話し!

サプリメント大国米国

ここ数年、米国からのサプリメントの個人輸入が活発化しています。その背景としては日本でのフィットネスブームによるサプリメント類の需要の増加。そして、その需要増加に対応しきれていない国内メーカーの開発・生産状況というものがあります。

米国は日本よりもずっと前からサプリメントに関して国民の意識がかなり高く、そのマーケット規模は日本の数十倍以上とも言われています。当然、メーカーの数もとても多く、熾烈な競争が繰り広げられていますので値段もかなり安くなっているのです。

今回は、筋トレや健康に役立つサプリメントを購入する上で、海外製(主に米国製)の商品でも問題ないのかどうか。実際のところについて解説していこうと思います。

 

コスパでは勝負にならない…

サプリメントを買う上で、その成分が決まっている場合はあとはコストパフォーマンスが大きな関心事となります。そして、このコスパ勝負では日本製と米国製では全く勝負にならないのが実情です。

例えば、筋トレをする人にとって最も身近なサプリメント、プロテインですがある日本の大手メーカーの商品は1kgで5000円前後の価格設定となっています。しかし、米国製のプロテインのボリュームゾーンは1kgあたり2000円~3000円。安い物(決して品質が悪いわけではない)だと、1kgあたり1500円という商品もあるのです。

しかも最近では送料無料で注文から1週間以内に日本に直送してくれるサービスもあります。コスパ勝負では米国製の完全勝利といった状況なんですね。

 

日本のサプリメントは安心?

では、安全性や信頼性についてはどうなのでしょうか。日本ではよく「食の安全」が社会問題として取り沙汰されます。そのため、サプリメントについても国内製が一番安心できると考えている人も多いのですが、実はこれも間違った認識のようなのです。

実はサプリメントに関する法的な縛りは日本よりも米国の方が厳しく、FDA(アメリカ食品医薬品局)の管轄となっています。一方、日本では厚生労働省の担当となっているのですが、そもそも米国ではサプリメントは医薬品や食品とは区別されているのに対し、日本ではサプリメントは食品と同じ扱いになっています。

そのため、日本では「サプリメントとして販売できる成分は少なくその管理は雑」であるのに対し、米国では「サプリメントとして販売できる成分が多くその管理も厳しい」のです。生産工場に対する抜き打ちチェックや市販されている商品の検査も米国では行われていますが、日本では実施されていません。なぜならあくまでも「食品」だからです。

結論としては、サプリメントの安全性についても米国の勝ちと言わざるを得ないようですね。ただ、体格の違いから成分の配合量を日本人用に調整しなければならない場合もあります。アレもこれもと手を出すのではなく、配合量まできちんとチェックして毎回同じ商品を使うようにした方が安全と言えます。

 

ドーピングチェックのある選手は注意!

一つだけ注意点があるとすれば、ドーピングチェックのあるようなスポーツ選手の場合です。米国では、選手やコーチがドーピングに引っかかる成分にとても神経を尖らせていますから、時期によって飲むサプリメントの内容を変化させています。

しかし、日本人選手の多くはドーピングに対する知識があまりないため何でもかんでも飲んでしまうと意図しない「うっかりドーピング」に引っかかってしまう事がよくあるのです。

ですから、ドーピングチェックを受ける可能性のある選手は、予め飲むことが可能なサプリメントについてしっかりと調べておく必要がありますし、どうしてもという場合は国内の有名メーカーの商品だけを使うようにすべきでしょう。

この記事の作者

加藤薩樹