その選択が生死を分ける?飛行機の座席はどこが一番安全なのか

アンケート

出張や旅行で飛行機に乗る際、みなさんはどんな席に座っていますか?できるだけ早く降りたいから出入り口の近く?窓からの景色が見たいから窓側?トイレの近く?いやいや、CAとの思わぬ出会いを期待して非常扉の近く?様々な事情と思惑(笑)で、席を選ばれていると思います。

とある調査によれば、窓側を選択していらっしゃる方は全体の60%、通路側を選択していらっしゃる方や主翼より前方を選択していらっしゃる方が30%前後との結果が出ています。

 

 

命に係わる

飛行機事故によって死亡する確率は470万分の1、これは他の交通機関の事故での死亡率に比較してはるかに少ないことは、耳にされたことがある方も多いのではないでしょうか。とはいえ、高度何千、何万メートルを移動する飛行機が墜落事故などの深刻な事故を起こしてしまえば、助かる確率は限りなく少ないような気がします。そんなリスクをはらんでいる飛行機ですが、便利で快適なことはこの上ないものです。

従って、サバイバルを考慮した場合、どこの席に座るのが最も生存できる可能性が高いのでしょうか。

 

 

胴体着陸と墜落では生存席に違い


Andrey Khachatryan / Shutterstock.com

2013年にサンフランシスコ空港で韓国機が着陸に失敗して死亡者が出た時の事故の資料によれば、通路側に座っている人の生存率は64%、窓側は58%、主翼より後方に座っている人は53%、前方は65%との結果が出ています(出典:業界関係者が語る飛行機の最も安全な席、後部は弱い―中国紙 – Record China)。

ただ、この場合は緊急着陸に際した事故であり、胴体着陸などの際は、どうしても頭側を浮かせて後方から着陸する、という事情にもよるようです。いっぽうで墜落の場合は頭から突っ込む場合が大半ですので後部座席のほうが安全であるといった説もあります。いったいどこが安全なんだ、と言いたくなりますね。

 

 

ある雑誌社の調査

そんな中で、これが決定的?と思われるデータがあります。海外の雑誌「ポピュラーメカニクス」が1971年以降の全ての飛行機事故の生存率を調査した結果、主翼の前席、上、後部の生存率がそれぞれ49%、56%、69%になったとの結果が出たそうです。(参照:Which is the safest seat on an aircraft? – Telegraph

こうなってくると俄然、後部座席に分がありそうな気がしてきますが、最後にボーイング社やエアバス社の「最も安全な座席はどこなのだ?」という質問に対する答えを掲載いたします。

 

ボーイング社「安全性は同じです」

エアバス社「墜落しない飛行機の座席です」

 

いやはや、何とも……。いったい真実はどこにあるのか……。

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