ベースボールがあまりヨーロッパでは盛んでない理由とは?

世界での野球人気


日本では、国民的スポーツと言えるベースボール。
もちろんそれは本場・アメリカも同様で、他にはキューバや韓国などでも人気となっています。
ところがそのように野球が盛んな国は世界的に見ると小数派で、日本やアメリカと比べるとヨーロッパでは寂しい人気となっています。
一体なぜ、ヨーロッパではそのような状況になっているのか?
理由としてあり得るものを挙げていきたいと思います。

 

サッカー人気が高いため


サッカーの発祥地である、イングランド。
その人気はヨーロッパ中に広がっており、多くの国で国民的スポーツと言えるほど普及をしています。
日本にもJリーグがありますしワールドカップの時は盛り上がりを見せていますが、ヨーロッパでのそれとは比べものにはなりません。
もちろん野球を含むサッカー以外のスポーツも普及をしていますが、サッカーの存在があまりにも巨大過ぎます。
今後ヨーロッパで野球人気が上がることがあっても、サッカーを超えることは限りなく難しいでしょう。

 

ハードルが高いから

サッカーは使用する用具が少なく、ボール1つさえあればそれだけで競技としての形を保つことができます。
ヨーロッパというと裕福な印象もありますが、格差も大きいので野球のように多くの道具を必要とする競技は難しいという部分があります。
さらにサッカーはルールも簡単なため、全く知らない人や子供でもすぐに始められるようなお手軽感があります。
サッカーに比べると、野球はルールが複雑です。
インフィールドフライやボーク、守備妨害などのルールを上手く説明できる人は野球ファンでも少数派になるのではないでしょうか。
野球のルールは、球技スポーツでも、最も難しいとまで言っても過言ではないでしょう。
理解が深まるとそうした複雑さが面白さへと変わることもあるのですが、取っ付きやすさという点では圧倒的にサッカーに軍配が上がります。
このようなハードルの高さも、ヨーロッパでサッカー人気に押されている理由として挙げられるでしょう。

 

スペースが少ない


ヨーロッパの都市は建物がひしめき合っており、野球ができるほどのスペースが少ないという現状があります。
道具や人数を揃えられたとしても、場所がなければ野球をすることはできません。
サッカーやバスケットは野球よりも少ないスペースでも楽しめますので、子供の遊びにも選ばれやすいのです。

 

野球人気のこれから

ヨーロッパで野球が盛んでない理由は、こうような複合的な要因があると思われます。
ただ日本やアメリカほど盛んではないとはいえ、ヨーロッパでも少しずつその人気は浸透しています。
2006年から開催されている野球版のワールドカップであるWBCの存在も、野球の普及と発展の後押しとなるでしょう。
そんなWBCでは、ヨーロッパの一国であるオランダが二大会連続でベスト4に進出をしています。
世界レベルでは、野球はサッカーほど人気があるわけではありません。
しかしそれは、まだ伸び代があるということでもあります。
野球人気のこれからに、期待をしたい所です。

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