何番目に生まれるかで、男の人生は変わるものなのか?

長男、次男、末っ子という特徴


世間では昔から、「君はさすが長男って感じがするよね」「長男っぽくない性格だね」「君は末っ子らしいね」といった具合に、まるで生まれ順が性格に影響を及ぼすことが当たり前の前提としてこうした会話が交わされてきました。しかし、何か科学的根拠でもあるのでしょうか。実は、科学的根拠はありませんが、統計として、自分の「生まれ」を意識して育った結果、人生が変わるというケースは珍しくありません。代表的な例が、「1月1日生まれの人は経営者が多い」というデータです。もちろん、元旦に生まれたからといって特別な能力が備わるとか、元旦に子供が生まれた世帯に対して謎の助成金が配られている、といった事がある訳ではありません。では、なぜ生まれた順番でその後の人生が大きく変わったりするのでしょうか。

 

生まれ順を含む「環境」によって人生は変わる


結論から言うと、生まれた順で人生が変わることは当然と言えるでしょう。そもそも、生まれ順だけではなく、「生まれ育った環境」によって本人の自意識に大きな影響を与えることは間違いありません。これは認知科学的にも証明されている公然の事実であったりします。どういうことかというと、例えば「お前はズボラな奴だ」と言われ続けて育った子供は、実際、大人になってもズボラだったりします。親の発する言葉が子供の人格形成に影響を与えることはよく知られていますが、「俺はズボラなんだ」と、受け入れ続けた結果、潜在意識レベルで「ズボラな自分」が当たり前になってしまうのです。そしてこれは、「生まれた順番によって人生が変わる」という点についても同じメカニズムで人格に影響を与えます。

 

長男に生まれた場合


長男に生まれた場合、多くの場合「あなたは長男なんだから」「お兄ちゃんなんだからしっかりしなさい」という教育を受けてきていることでしょう。長男に生まれた男性は、責任感が強いというより、責任あるポジションを引き受けることに抵抗がなかったり、母親を独占出来ていた幼少期を過ごしているため、承認欲求が満たされ、自己効力感も高めだったりします。実際、ベンチャー企業の創業者は長男であるケースが多いのではないでしょうか。自分より上の兄がいない子供時代を過ごしてきたため、何事も前例がない状態での判断を繰り返してきた結果、「自分のことは自分で決める」という習慣が根付いていることが背景にあると考えられます。

 

次男に生まれた場合


長男と違って、次男の場合はどうでしょうか。次男に生まれた男性の特徴として、幼少のころから、良くも悪くも「兄の行動を参考にしてきた」ため、状況判断能力に優れている人が多いのではないでしょうか。また、親が会社経営をしていた場合、世襲で会社を継ぐのは長男であるため、次男は割と自由な人生設計が可能だったりします。そのため、ミュージシャンを目指したり、新しく会社を興してみたりと、長男とは異なる人生を歩むことが多いようです。

いかがでしたでしょうか。共通するのは、長男だから、次男だから、というよりも、「自分のイメージをどう作ってきたか」によって思考パターン、行動パターンへ影響を与え、結果として人生が変わるのではないでしょうか。

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