中古iPhone探しをジャマするアイツの影が忍び寄る

かれこれ3世代スルーしてきましたが

前回、iPhone6の中古を買ったのが2015年の秋。
その後プログラムの恩恵を受けて、お安くバッテリー交換したのが今年の初め。

いい本体に当たったのか(当時の評価は3段階の真ん中B)、中古でもほんとに何事もなく使えて、不満なんてどこにもない。
ないけれど、こんな満足げなライトiPhoneユーザーでも、3年経てばそりゃあ買い換えたくなる。
いや中古でも不満がないから、また中古に買い換える気になったと言うべきか。

そこでしばらく前から3年ぶりに定期的に中古iPhoneを探している。
iPhone6は(X)8→7→6Sの前に当たる機種だから、候補は潤沢、選択も順調にいく、はずだった。ところが…

そこはやっぱり、iPhone。
タダでは安くなったりしないんだなあ。

 

ヘンなところから中古iPhone探しをジャマされている

3年の時が過ぎ、当時と雲泥の差なのが格安SIM会社の乱立ぶり。
実はオジサンが中古iPhoneに手を出した理由のひとつがそれ。
この際キャリアから野に下り、格安SIM会社に移行して、月々のものをお安く済ませようとしたわけだ。

まだ黎明期でいろいろ苦労しながらも実際うまくいったんだけど、その格安SIM会社が多くなるにつれて、今足りなくなっているものがあるらしい。

それが「中古のiPhone」なんだって。

顧客獲得競争が激しさを増し、なんとかうちのSIMを使ってもらおうと各社が目をつけたのが「中古のiPhone」。
つまりあわよくばSIMと「抱き合わて買わせちゃおう」というわけですな。

なにせ国民の半分がスマホといえばiPhoneを望むというお国柄。
その絶対信仰に目をつけ、いま各社が中古屋さんとも手を結び、中古iPhoneを全国で探し回っているというからオドロキだ。

そりゃあないわけだよ、小さな中古ショップなんかに在庫は…。

 

圧倒的に少ないタマの数に呆然

前回のこともあり、信頼のおけるショップで今日も中古iPhoneを探すオジサン。
iPhone6から乗り換えるなら「X」はおいといても、8、7、6Sという候補は用意できる。
でもどうせならFeliCa対応の「7」あたりがよさげ。
発売からもう2年経ったしね。

ところが店舗をのぞくと、やっぱりないんだよねえ、肝心のタマが。
オジサンが「6」を買ったときは、毎週数個の在庫が入れ替わり、1回スルーしても次の週にはまた候補が現れる感じで、そんなに選択に苦労しなかった(最後は6つの候補から選んだ記憶が)。
でも今の在庫はあって1、2個、色や容量によっては全くないこともある。

元々「中古iPhone選びは一期一会」と思っているオジサンでさえ、この惨状には決断を迷わされる。
次に良いものが出てくる保証がどこにもないからだ。

そして現在のこの状況こそが、中古iPhoneを引っ張り合っている業界のひずみなのかもしれない。

 

でも買い取り価格の高さには脱帽

もし買い換えが決まれば、今の機種は同じ店で下取りに出すのがいつものパターン。
買ったのが3年前で発売が4年前の機種だから、いくらも期待してなかったけど、今回それも確認できました。

さすがiPhone! 購入時の3分の1はガッチリ確保!

4年経っても価値が残るガジェットって、いま他にそうはない。
最新式でもないし、新品でもない。今度嫁に行くときは「バツ2」ってことになるのに、それでもいい値段で買い取ってもらえる(もちろんきれいに使ってますけど)。
いや、素直に脱帽だ。

そしてこれも、現在の中古iPhone市場を写す鏡かもしれない。

この秋新型が出たら、世代ごとにもう1段階の価格破壊が進むだろうし、もしかしたらその前に噂の「ちっちゃいiPhone」やブラッシュアップ型が出ることだってありうる。
そのどちらかが中古iPhoneの買い場タイミングになるだろう。

実際問題、「6」と「7」のスペック・機能格差(とくにFeliCa)はかなり大きい。
Suica使いのオジサンは今度「7」に乗り換えたら、また石の上に3年のったまま、ビタッと動かなくなるのではと思っている。

この記事の作者

のりき 夢丸