奇病?難病?恐ろしいBIID症候群!あなたの身近にいるかもしれない…?

究極の断捨離?BIID症候群


BIID症候群とは日本語で「身体完全同一性障害」と言います。これは精神疾患の一種で、自分の四肢(腕や脚ですね)が自分にとってとてつもなく不必要なものに感じ、切断したくてたまらないという欲求に駆られる病気なのです。

詳細な原因は未だに不明であり、患者数も少ないことから医療従事者の間でもほとんど知られていない奇病と言えます。海外では実際にドライアイスを使って自分の脚をわざと壊死させ、その後病院で切断手術を受けた男性もいます。にわかに信じられない事ですが、本人にとっては肉体からの魂の開放に近い意味があったのかもしれません。

 

心と体は分離すべきなのか

確かに肉体があるからこそ病気や怪我、様々なコンプレックスといった精神的な苦痛が生まれるのだという意見もあるでしょう。脳と五感を得るためのセンサーさえあれば首から下は必要ない、などと考えるマッドサイエンティストも実際にいそうではあります。

正直なところ筆者も未来は、体のパーツはほとんどが人工物によって代替えが可能なのではないかと考えています。自分のクローンを作っていつでもパーツを付け替える…のではなく、精巧に作られた義手や義足と付け替える方が現実的なのではないかと思うのです。


このような考えを突き詰めていくと、人間とはそもそも何なのか、答えのない袋小路にはまりこんでしまいそうで恐怖も感じますね。自分とは、人間とは、何を持って存在を証明するべきなのか。貴方は答えをお持ちですか?

 

不食がブームの兆し?


BIID症候群とは異なりますが、最近では一部で「不食」もブームとなっています。不食とは読んで字の通り、食べ物を食べない。つまり断食に近い生活を送るという意味です。世の中には変わった人(失礼)もいるもので、食べることや飲むことに対して全く興味が無く、ただ面倒くさい作業としか感じないという人がいるのです。

また、体に何かを入れるという事にとても違和感を覚えるという人もいたり、デトックス効果を狙って食べ物の量を限界まで少なくしようと考える人もいるのです。これもある種の物理的な肉体からの魂の開放なのかもしれませんが、不食を続けたあるミュージシャンの体年齢を測定したところ、実年齢はまだ50代にも関わらず80代の肉体という結果が出たそうです。


当たり前の話ですが、人間の体は食べた物でのみ構成されています。生活スタイルによって食べ物が体内でどう使われるのかは異なりますが、大前提として食べなければ生きていけないことに違いはありません。健康目的での不食など言語道断ですし、食べる事に悦びを感じることができないという人はとても不幸であると思います。

 

健全な精神は健全な肉体に宿る


昔から「健全な精神は健全な肉体に宿る」といいますね。体が健康であるからこそ、人間性も健全かつ前向きでいられるというわけです。

BIID症候群のような病気であればやむを得ませんが、間違った知識により断食や不食などに陥ってしまうのはとても馬鹿げています。

やはり心と体は正に一心同体であり切り離すことはできません。体を邪魔者扱いするのではなく、自分にとって最高の「道具」となるようカスタマイズ(トレーニング)していきましょう。

 

この記事の作者

加藤薩樹