コレステロールが高い原因って肝臓?気をつけるべき生活習慣とは

肝臓とコレステロールの関係

コレステロールの話になると、必ずと言っていいほど肝臓についても触れられます。肝臓はほかの臓器と比べて最も特徴的なのは、血液の循環ルートが独特な点です。肝臓は様々な役割を果たし、常に大量の血液を運んでいるため、肝臓が冷えると身体全体の冷えにもつながり、健康の要は肝臓からとも言われています。

また、肝臓は人間の臓器のなかでも、最も重い臓器で、それだけでも大きな役割を担っていることが想像できます。肝臓に肝動脈と門脈という、二つの血管系統から酸素や栄養の運搬のほか、新陳代謝や解毒機能などを司っているのです。

さらに、肝臓は食事によって腸が吸収した栄養を蓄えておく役割もあり、生命の維持に欠かせない重要な器官で、よく「身体の貯蔵庫」と例えられます。

コレステロールときくと、真っ先に思い浮かべるのが、動脈硬化や肥満といった、あまり良くないイメージです。そのため、コレステロールは有害な物質という印象をもつ人も多いかもしれませんが、じつは、コレステロールは脂質から合成される物質であるため、肝臓の代謝機能が優れていることを証明するものとも言えます。と脂質から合成されます。肝臓によって合成されたコレステロールは、ホルモンや胆汁酸の元にもなり、肝臓の働きが悪くなると、合成されるコレステロールの量が減ります。

 

 

肝機能を高めてコレステロールを減らす

コレステロールと肝臓は、非常に密接な関係をもっており、食事によるコレステロール摂取が大半を占めると思われがちですが、実は肝臓で合成されるコレステロールの割合の方が高いのです。つまり、肝臓がコレステロールを大量に合成しないための生活習慣が重要となります。

 

 

コレステロール値を下げる生活習慣

コレステロール値を下げるも上げるも、肝臓による要因が大きいことが分かりました。では、肝臓によるコレステロール合成を防ぐにはどうしたらよいでしょうか。もちろん、コレステロールを完全に0にすることはできませんし、コレステロールの合成がないと人間が生命を維持するための重要な機能さえも損なわれてしまいます。

単純に、肝臓への負担を減らすことがコレステロール値を下げることに繋がります。特に飲酒の習慣がある人は毎晩飲むお酒の量を減らしたり、飲み会などでビールを大量に飲む人は少し控えるなど、とにかく飲酒量を減らすことです。もともと日本人は肝臓が小さく、機能としても弱いとされています。さらに、肝臓というのは年齢とともに小さくなるため、年をとればとるほど肝機能が低下することは避けられません。

多くの日本人は、遺伝的に肝臓がアルコールを分解する機能が不足していると言われており、肝臓がアルコールを分解する過程で生成されるNADHという物質が肝臓に溜まることにより、肝臓の代謝機能がフル稼働してしまいます。このことからも分かるとおり、肝機能がもともと弱い日本人は、肝臓への負担を減らすべく食事だけではなく飲酒にも気を遣う必要があります。

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