ドリンク剤とアルコールの飲み合せは最悪です

飲み会前の気合い入れ。

さあ、これから大事な接待だ!でも、ここのところ接待続きで身体がだるい……。よし!ちょっと気合いを入れるためにドリンク剤でも飲んどくかっ!

こんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。筆者にも経験がありますが、実際、ドリンク剤等の滋養強壮剤を飲んでみたところで、劇的に力が漲ってくる、というわけではないですね。

もちろん体内では何らかの変化が表れているのですが、自覚レベルでは残念ながら効果がないというのが実感です。 ところが、最近の研究でアルコール摂取の前に、こうした滋養強壮剤(エナジードリンクを含む)を摂ることが、非常に危険であることがわかってきたのです。

 

 

カフェインとアルコール

最近では滋養強壮剤という、ある意味おじさんチックな呼び方でなくエナジードリンクという名称で、同じような目的のドリンク剤が販売されています。滋養強壮剤は主にドラッグストアなどで販売されていますので、ある程度の予防線は販路的になされていますが、エナジードリンクはそれこそジュースや缶コーヒーと同じ感覚でコンビニなどで販売されていますね。

しかしながらこのエナジードリンクとアルコールを同時摂取することは大変に危険なのです。

 

 

カフェインの覚せい作用

エナジードリンクは主にカフェインによって覚せい作用を起こすものですが、これをアルコールと一緒に摂ることによって、カフェインの覚せい作用で酔いを感じにくくなり、飲酒量が増加してしまう、場合によっては急性アルコール中毒になってしまう、ということが判明しています。

このような結果を受けて、すでに米国ではカフェイン入りのアルコール飲料の販売が禁じられていますが、日本では若者の集まるクラブなどで、まだまだエナジーカクテルと称したカフェイン入りアルコール飲料が販売されています。

 

普段の飲酒量でも

もともと滋養強壮剤やエナジードリンクはいかに体内に早く吸収させるか、を考慮して成分設計がなされていますので、それらをアルコールと一緒に摂れば、同時にアルコールの体内への吸収も早くなるのは、考えてみれば当たり前のことですね。

したがって普段と変わらない摂取量でも、より早くアルコールが体内に吸収されてしまう、いっぽうでカフェインの覚せい作用でアルコール吸収量は早いはずなのに酔いをあまり感じない、という悪循環に陥りやすくなります。こうして考えてみると「気合いつけ!」と称して行っていた私たちの行動が、いかに危険なものであったか、とぞっとしますね。

皆様も、くれぐれもお気を付けくださいませ……

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