半袖のワイシャツ姿は「世界の恥」か?

半袖のワイシャツにネクタイ、これでいいのか?

梅雨に入る頃から、首都圏の地下鉄では、上着なし、半袖のワイシャツにネクタイというビジネスマンが目立つようになります。クールビズの影響でしょう、中にはノーネクタイの人もいます。
日本の夏はとにかく蒸し暑いので、無理もありません。しかし、海外からやってきた人たちはこれを見て目を丸くします。イギリスでもアメリカでも、到底ありえない光景だからです。

 

 

半袖のワイシャツは、日本だけの特殊アイテム

半袖のワイシャツというのは、海外ではありえない、日本だけの特殊アイテムです。
カジュアルウェアなら、もちろんあります。というより、半袖のシャツは、そもそもカジュアルシーンの必要から生まれたもの。ボールを蹴ったり、スティックを振ったりというスポーツの動作をスムーズに行うためには、長い袖は邪魔になることが多くあります。格闘技に近いラグビーのラガーシャツを別にすれば、ほとんどのスポーツシャツが半袖なのはそのためです。

 

 

ワイシャツもまた下着ですぞ

シャツ類はそもそも下着であって、ワイシャツもまた、本来はアウター=スーツに対して、インナーに区分されます。仕事中は上着は脱いでワイシャツ姿という人も多いでしょうが、これはふんどし一丁で荷運びをした江戸時代の労務者と同じ下着姿なのですよ。
ワイシャツの下にはちゃんと下着のTシャツを着ているじゃないかと言っても、それは通じません。

 

 

蒸し暑い日本の夏向きアイテムではありますが……

半袖のワイシャツは、1960年代初頭、日本のさる合繊メーカーが開発、蒸し暑い日本の夏向きアイテムとして売り出したものです。機能性だけを重んじ、長袖は暑苦しいというので、袖をばっさりカット。カジュアルシャツまがいの形で強引に売り出した商品なのです。
これが受けたのは、暑い夏をどうにか楽にしたいという気持ちからでしょう。ネクタイさえ締めれば、シャツがどんな形だろうとビジネスウェアとして通るじゃないかという考えもあったかもしれません。

できるだけ楽にしたいという気持ちは老若男女を問わず共通のものでしょうが、40代に入ってそれなりに責任ある地位におさまったいま、半袖ワイシャツはもうやめにしましょうよ。

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