40歳を過ぎたら、Tシャツはタブーですぞ

「老化のしるし」をどう隠すかが、40歳過ぎのファッション術のキモ

40歳を過ぎると、首のシワや日焼けのシミなど、体のあちこちに「老化のしるし」が出てきます。20歳をピークとして、以後ひたすら老化を続けていくのが人間ですから、こればかりは仕方ありません。アンチエイジングの工夫で多少の先延ばしをすることはできますが、いずれははっきりとあらわれてきます。
そこで、これらの部分をどう隠すか、見えなくするか。これが40歳過ぎのファッション術のキモの1つになります。ヨーロッパの中年族がシャツの首元にスカーフをあしらうことが多いのも、おそらくはそのためでしょう。

 

 

首回りが目立ちすぎるTシャツはタブー

これとは反対に、首回りが目立ちすぎるという意味で「40歳過ぎはタブー」というファッションアイテムもあります。ずばり、Tシャツです。
ここで言うのはもちろん下着としてのTシャツではなく、アウターウェアとしてのTシャツ。色物のTシャツの上にジャケットやブルゾンをはおるというのはデザイン会社などカタカナ商売では当たり前になっていますし、それ以外でも休日にはカジュアルファッションとして同じような服装をする機会は多いでしょう。それは許容範囲なのですが、夏場に多く見られるように、上はTシャツ1枚を街着にする。これがダメだということです。

 

 

Tシャツは、本来「マッチョを際立たせる衣裳」

Tシャツを下着ではなく街着として着るようになったのは、そもそもはアメリカでの流行。そのきっかけになったのは、1961年に公開された映画『欲望という名の電車』での主演俳優マーロン・ブランドでした。ブランドはこの作品で冒頭のシーンから汗まみれのTシャツ姿で登場。マッチョな肉体を誇示するそのいでたちが「超セクシー」ということで女性ファンの目を釘付け。それに影響を受けた男たちが、こぞってTシャツをアウターウェアとして着始めたのです。
ポロシャツもそうですが、アウターウェアとしてのTシャツは「マッチョを際立たせる衣裳」なのですよ。

 

 

Tシャツは捨て、せめて襟付きのシャツを

40歳を過ぎた日本人がそんなTシャツを身につけると、ここではTシャツそのものの特徴がそっくり裏目に出ます。体のラインがそのままに出、体型をカバーすることなど絶対にないのがTシャツというアイテムであって、メタボ体型はそのままに露出されます。いや、メタボではなく純正マッチョであっても、40歳を過ぎた男が身につけると、そこには「若さを維持するために筋トレに頑張った」跡が露骨にあらわれ、周囲をしらけさせます。
だから、Tシャツはやめましょう、ということです。

休日ぐらいはビジネスウェアとは反対の自由な気分でいられる服装をしたい、それにはTシャツがいいという気分はよくわかります。でも、そうであれば、せめて首筋を目立たせなくする襟付きのシャツをラフに着こなすというのが一番でしょう。

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