トレーニングスケジュールを2週間単位で組むべき理由とは!

逆に聞きたい!なぜみんな1週間単位なの?

勤勉で真面目な国民性によるものなのでしょうか。日本人トレーニーの多くはきっちり月曜日から日曜日まで。7日間ごとにスケジュールを区切ってしっかりと1部位につき1回から2回のトレーニング機会を設けている人がほとんどです。

計画的にトレーニング計画を作ることで、先々を見据えた筋トレ結果を得ることも出来るだろうというのがこの1週間トレーニングスケジュールの根本的な考えであり希望なわけですが、実は海外のエリートトレーナーやトップビルダーをチェックしてみますと必ずしも1週間単位でのスケジューリングはベストではないようなのです。

そこで今回は、なぜ筋トレ計画は1週間毎ではダメなのか。そして何日単位で、どのような視点を持ってスケジューリングすべきなのかを解説していきましょう。

 

 

1週間スケジュールは帯に短し襷に長し

1週間でのトレーニングスケジュールというのは実はとても中途半端なのです。全身を5つに分け、それを1週間に1回ずつ行えば週に5回トレーニングしつつ2日は休めると考えがちですし実際そのように筋トレをしてらっしゃる方も多いと思います。

しかし、実は1週間に1部位を1度ずつでは頻度的に少なすぎるのです。ただ、では1部位を1週間で2回トレーニングできるかと問われれば…これはちょっと難しいですよね。どうにも1週間単位というのは筋トレ計画の時間軸として上手く機能しないようなのです。

 

 

ベストは2週間!1部位を3回トレーニング!

ある研究によれば筋肥大を最も効率的に行うためには1週間に2回ずつ同じ部位をトレーニングするのが良いそうです。ただ現実的に我々一般人のオヤジ世代がフルテンションで週に2回脚トレや胸トレをしてしまうと疲労が抜けきらなかったり怪我をしてしまったりする事でしょう。

そこで、間をとって2週間で1部位3回のトレーニングを推奨したいのです。この3回のうち2回をヘビーdayに、そして1回をライトdayとすることによって筋肉の発達と疲労回復の両立を図ろうという考えです。

ヘビーdayは胸や脚、背中をそれぞれ単独でトレーニングし、ライトdayは二頭筋や三頭筋など小さな筋肉とセットでトレーニングすれば時間短縮にもなります。

もちろん、仕事や私生活など筋トレ以外のスケジュールがしっかり出ていなければ筋トレの計画も立てられないという人も多いと思います。仕事の予定が見通せるのが1週間先までなのであれば必然的に筋トレの計画も1週間単位にならざるを得ませんよね。しかし、それでも2週間を1つの塊と考え、それを前半と後半に分けることで2週間トータルでやらなければならないトレーニングの総量を割り振ることはできるはずです(例えば最初の1週間が仕事が忙しかったのであれば後半の1週間は強度を上げる等)。

このように、自分のライフスタイルと少しでも馴染ませる形で、「1週間ごとにトレーニング計画は区切らなくてはいけないものではない」という考えを大切にして頂きたいのです。

 

 

ちなみにトップボディビルダー達は…

全員ではないのですが、トップのボディビルダーやフィジーカーになるとそもそもトレーニング計画自体をほとんど作らないという人も多いようです。これは、その日朝起きてからの自分のフィーリングを大切にするからだそうで、前日にがっつり胸のトレーニングをしていたとしても気持ちが向いていれば2日連続で胸の日にあてるということもしょっちゅうなのだそうです。

それでいてある程度の期間でみれば全身をくまなく回せているという事なので、これは経験とセンスの成せる技なのでしょうね。

この記事の作者

加藤薩樹