ダンベルよりも効く?!ケトルベル・トレーニングとは!

日本じゃまだマイナー!でも欧米じゃ大人気!

筋トレのステップアップの方法として、最も基本的なのは「自重トレーニング」⇒「ダンベルトレーニング」⇒「マシントレーニング」⇒「高重量バーベルトレーニング」という流れです。もちろん人それぞれ環境によっても進んでいく段階は違うかもしれませんが、道具が全くない状況からとりあえずスタートして、徐々に専門的なトレーニング内容へと変化していくことに違いはありません。

ただ、日本と欧米の間の「大きな違い」という意味では、ケトルベルを使ったトレーニングが日本ではほとんど行われていないという点が挙げられるでしょう。ケトルベルという言葉を初めて見たという人もいるかもしれませんが、コレは丸型の鉄製の重りに、持ち手がついただけのシンプルなフリーウェイトです。ベルという名前はついていますが振っても音は出ません。


このケトルベルは特に初心者から中級者へと移行するタイミングや、新しい刺激を筋肉に与え停滞期を打破する目的でよく使われます。

というわけで、簡単なのに効果的。ケトルベルを使った筋トレ方法について解説していきましょう!

 

基本の動きはケトルベルスイング!

ケトルベルを使った運動で一番基本的なのは「ケトルベルスイング」です。ケトルベルスイングは両手で体の前側にベルを持ち、脚は肩幅よりもやや開いた状態で立ちます。そして、そのままやや膝を曲げ腰を前屈させるようにして股の後方へとベルをスイングします。そして、今度は逆に反動を利用して頭の高さくらいまでベルを振り上げるのです。


ケトルベルスイングでは主に大腿部からハムストリング、そして臀部の筋肉が鍛えられる他、背部全体、そして肩にまで刺激を入れることができます。つまりかなり範囲の広いコンパウンド種目と考えられるわけです。ケトルベルスイングは1日のトレーニングの始まりや、ラストの全身運動としてとても人気があります。

 

ケトルベルを使ってファンクショナルトレーニング開始!

ケトルベルを使うとファンクショナルトレーニングの幅がより一層広がります。ファンクショナルトレーニングとは即ち「動ける体」を作るためのトレーニングのこと。一般的なウェイトトレーニングだけではどうしても動きが単調になりがちなのですが、ケトルベルは掴んだ状態で様々な関節を同時に回転させたり、体全体を使ったトレーニングが出来るため、あなたの運動能力そのものの向上にも役立つのです。


ケトルベルが手に入らないという人は、実はダンベルのプレートを使ってもケトルベルトレーニングに近い動作は行なえます。例えば、5kg程度のあまり直径の大きくないプレートを数枚重ね、穴に頑丈なロープを通せば上述したケトルベルスイングとほぼ同じ効果を得ることができます。

トレーニングはアイディア次第で可能性が無限に広がります。様々なトレーニング器具の存在を知ることで、たとえその器具を入手できなかったとしても、既存の道具で応用することも可能なのです。

この記事の作者

加藤薩樹