オーストラリアは25年以上連続で経済成長!なぜこんなに安定している?

安定した成長を続けるオーストラリア!

南半球の大国と言えば、オーストラリアを挙げるオヤジが多いと思います。世界でも有数の経済大国であり、国際経済に興味があるオヤジとしては、放っておけない国のひとつとなっています。

しかも、オーストラリアは25年以上連続で経済成長をしており、安定した国と言えるでしょう。そこで今回は、オーストラリアの経済成長が安定している理由や日本との関係、今後の展望などについて紹介していきます。

 

経済成長をし続けている!

オーストラリアの経済成長は、1992年からプラス成長を続けています。つまり、2017年までで26年連続プラス成長となっているのです。また、2018年の経済成長もプラスになる見通しとなっており、プラス成長の維持が続くと見られています。

経済成長率は、基本的に2%台~4%台とさほど大きな成長率ではありません。しかし、25年以上連続で経済成長しているのは評価に値することであり、オーストラリアがいかに安定した経済を誇っているのかがわかります。

 

経済成長を支えるものとは?

オーストラリアの経済成長を支えているのは、天然資源や農業などによる輸出とサービス産業です。オーストラリアには、鉄鉱石や金、天然ガスなどの天然資源が豊富にあるため、これらを輸出することで、外貨を獲得しています。また、小麦や羊毛などの農業などで国民総生産の約1割ほどを担っているのです。

また、サービス業が盛んであり、国内総生産の7割近くを担っています。オーストラリアと言えば、観光のイメージするオヤジも多いでしょう。もちろん、観光産業もサービス業に含まれており、オーストラリアのサービス業が盛んである理由のひとつになっているのです。

 

なぜ安定して経済成長できる?

オーストラリアが安定して経済成長できる理由としては、貿易の存在が挙げられます。とくに、鉄鉱石などの天然資源は、中国などアジア諸国の需要が高いため、安定した経済成長につながっているのです。

また、オーストラリア政府も、貿易政策の重きを置いており、アジア太平洋経済協力(APEC)や世界貿易機関(WTO)などを通じて多角的貿易体制の強化を図っています。さらに、二国間または多国間自由貿易協定を推進するなど、国家ぐるみで貿易を後押しすることで、安定した経済成長を維持しているのです。

 

日本とオーストラリアの関係!

日本とオーストラリアは、とても友好的で重要なパートナー関係となっています。経済面はもちろん、政治や安全保障面などでも連携・協力関係にあり、とても強いつながりを持っているのです。

経済関係で言えば、「日豪経済連携協定」を結んでいます。目的は、経済連携の強化と二国間関係の緊密化です。実は、オーストラリアの主要貿易相手国のトップ3に、輸出・輸入ともに日本はランクインしています。このことからも、オーストラリアと日本の関係がよくわかるのではないでしょうか。

 

オーストラリア経済の今後の展望とは?

オーストラリアの経済の今後の展望としては、当面は継続して経済成長が続いていくと予測されています。ただし、輸出は鉄鉱石などの天然資源に頼っている部分が大きいため、天然資源の需要の低下や資源価値の低下が起こると、経済が悪化する可能性があります。その点は、オーストラリア経済にとっての懸念材料と言えるでしょう。

また、現在アメリカと中国が貿易摩擦戦争になっているように、世界が保護貿易に傾きつつあるのも懸念材料です。これは、オーストラリアだけでなく、日本も関係してくることであり、日本とオーストラリアは連携・協力しながら自由貿易を推進していくべきでしょう。

いずれにしても、オーストラリアの経済はこれからも注目の存在なので、デキるオヤジはぜひオーストラリアの経済にも目を向けてみてください。

この記事の作者

松村 昴