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戦国時代のセックス指南書『黄素妙論』がオススメする正しいセックスとは?

  • 2017/03/09
  • セクシャル
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  • 八神千鈴
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名医が記したセックス指南書『黄素妙論』

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室町幕府13代将軍・足利義輝、中国地方の覇者・毛利元就、そして一時代を築いた織田信長――このような戦国時代の大物たちを診療した医師が曲直瀬道三(まなせ・どうさん)です。道三は当時最先端の東洋医学を修めた名医で、日本医学中興の祖のひとり。医学の研究にも熱心で、多くの医学書を執筆しました。

その著書のひとつが『黄素妙論(こうそみょうろん)』です。この書物に記されているのは房中術、つまりセックスのノウハウ。原本は中国の『素女妙論』で、性愛の女神・素女が伝説の皇帝・黄帝の質問に答える形式で書かれています。
『黄素妙論』は戦国武将・松永久秀の依頼で執筆されたと考えられています。久秀は義輝を暗殺したり信長を裏切ったりした破天荒な人物ですが、茶の湯や築城技術など幅広い知識を持つインテリで、健康法にも強い関心を持っていました。
そう、『黄素妙論』ではセックスを健康法と捉えているのです。

 

セックスで健康を保つための重要なポイント

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東洋医学は、この世のすべてが対で存在しているという二元論を基本にしています。陰に対して陽、表に対して裏、昼に対して夜などです。この対が調和を保つと世界は安定します。男と女も二元論における対立概念なので、両者が調和すれば心身は健康に保たれ、調和が崩れれば病気になってしまいます。だからこそ、男女の交合であるセックスを正しく行うことは健康に欠かせないわけです。

このため『黄素妙論』が勧める正しいセックスは男女に平等で、とても現代的。「女性がセックスしたいという欲が高まっていないうちは、男性は絶対に交接してはならない」としているのです。
男性だけが一方的に満足するセックスでは、対となる男女の調和が取れません。女性の生命力は目覚めず、健康とは無縁の行為に終わります。
それでは、女性の性欲を高めるにはどうすればよいのでしょうか。

 

女性が求めているのはペニスの大きさではない

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多くの男性は、ペニスが大きいほど女性を喜ばせられると思いがちです。しかし、猛々しくそそり立った男性器に女性を興奮させる力があるかというと違うのです。
『黄素妙論』には、「女性が大きなペニスを好むとは限らない。大事なのはそのときの雰囲気、その女性好みの部位を刺激してあげること」と書かれています。
巨根で喜ばせようという考えは男性の思い上がりにすぎません。それよりもうっとりさせるムードづくりや、気持ちよく感じるところを知ろうとするコミュニケーションが女性の性欲を高めるのです。

このほかにも『黄素妙論』には体位の種類、女性が欲情しているときの様子、快感を得られる交接の仕方などが具体的に語られています。現代語訳版は出版されていませんが、『戦国武将の養生訓』(山崎光夫著・新潮新書)で詳しく解説されているほか、国会図書館と京都大学図書館が江戸時代の写本や刊本をネットに公開しています。

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編集プロダクション、出版社の編集者を経てフリーライター。現在は歴史系記事をメインに執筆。それ以前はアニメ、コスメ、エンタメ、占いなどのメディアに携わってきました。歴史はわかりづらいと思っている方にもわかりやすく、歴史のおもしろさをお伝えしたいです。
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