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東京の真ん中にいても大胆な地形は楽しめる

  • 2017/06/04
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  • 八神千鈴
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東京の地形は意外と険しい

東京の地形は意外と険しい

山や谷がつくり出す険しい高低差……というと、人の手が入っていない秘境の話に感じてしまいますが、東京都心部にも気軽に行ける大胆な地形はたくさんあります。徳川家康の江戸幕府開府から急速に都市化が進んだ現在の東京ですが、地形まで完全に変えるなど人間のできる芸当ではないのです。
東京は西側の武蔵野台地と東側の低地に大別され、武蔵野台地はさらにいくつかの台地にエリア分けされます。台地が複雑に入り組んだ場所もあり、そこには今でも激しいアップダウンが受け継がれているのです。
道に迷う心配がなく近くに駅もコンビニもある、東京都心の高低差体感スポットを3つご紹介します。

 

霊験あらたかな地と信じられた「芝公園」

霊験あらたかな地と信じられた「芝公園」

JR浜松町駅や都営地下鉄芝公園駅などから行ける芝公園は、東京タワーや徳川家の菩提寺・増上寺などが建つ人気の観光スポットです。武蔵野台地の東端にあり、古くから霊場として信仰を集めました。
浜松町駅から芝公園方向へ進むと上り坂が体感できます。日本には高低差で聖俗を区切る習慣があり、芝公園もこの高低差によって霊場とみなされたことがよくわかります。
家康はこの台地の神聖さに惹かれて菩提寺を建てました。また、江戸城の裏鬼門を守る意味もあったようです。裏鬼門とは風水の不吉な方角のひとつで、南西のことです。

 

江戸から郊外への道だった「道玄坂」

江戸から郊外への道だった「道玄坂」

JRや私鉄地下鉄各線渋谷駅から行ける道玄坂は、女子のファッションの聖地・SHIBUYA109付近からはじまる上り坂です。江戸時代には渋谷が幕府の「朱引」で江戸市街地の西端に定められ、道玄坂は江戸の内と外を結ぶ道として栄えました。
この坂の地形は山ではなく、渋谷という地名の通りの谷で、109前に広がるスクランブル交差点が谷底です。地下鉄銀座線が地上に出るのも、線路が上っているのではなく地形が下っているためです。
道玄坂は飲食店や様々なショップなどが軒を連ねるにぎやかな通りですが、並行する渋谷マークシティの道玄坂上側出口は4階にあるという、かなりきつい勾配を体感できるスポットです。

 

大名屋敷が建ち並んでいた「紀尾井町」

大名屋敷が建ち並んでいた「紀尾井町」

東京メトロ赤坂見附駅から行ける紀尾井町は、ホテルニューオータニや2016年7月にオープンした東京ガーデンテラス紀尾井町などがある、上品な雰囲気の街です。地名の由来はかつて紀伊徳川家・尾張徳川家・井伊家(江戸幕府の重臣)の屋敷があったことにちなんでおり、ニューオータニの敷地内には、井伊家屋敷跡の碑が建てられています。
この地が紀尾井町と名づけられる以前は清水谷と呼ばれており、現在もダイナミックな谷の地形が体感できます。東京ガーデンテラスからニューオータニまでの道は急勾配が長く続くので、後ろを振り返って高低差を確認しながら歩くと楽しいですよ。

地形に注目して歩いてみると、よく知っている街にも新たな発見があります。街歩きをしながら地形も楽しんでください。

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八神千鈴
編集プロダクション、出版社の編集者を経てフリーライター。現在は歴史系記事をメインに執筆。それ以前はアニメ、コスメ、エンタメ、占いなどのメディアに携わってきました。歴史はわかりづらいと思っている方にもわかりやすく、歴史のおもしろさをお伝えしたいです。
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