移転へのカウントダウン始まる
古きよき築地にいま一度行っておこう

  • 2016/06/04
  • ライフスタイル
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  • のりき 夢丸
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雰囲気はガラッと変わるにちがいない

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2016年11月からいよいよ豊洲市場が開場され、東京の魚の台所は長年慣れ親しんだ築地から豊洲へ移る。
間違っちゃいけないのは、これで築地から魚河岸の灯が消えてしまうわけではないということ。
場外のにぎやかなお店は今までどおり残るし、新施設も誕生するらしい。

でも古くからの築地ファンにしてみたら、移転後に人の流れがどう変わるか、魅力が半減してしまわないかといろいろ心配なのも事実。こればっかりは始まってみなけりゃわからない。

 

 

このドキドキ感はなんなんだ?

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cowardlion / Shutterstock.com
みなさんは築地の場内へ入ったことがあるだろうか。

場内でメシが食えると初めて聞いたときのオドロキも懐かしいのだが、とにかくあの正門を通って、ごった返す雑踏の中を足早にお店に向かう時のドキドキ感といったら他にはない。
なにしろ周りはそこで働いているプロの職人ばかり。いくら客だといっても、仕事場をじゃましているのは明らかにこちら。いい大人が「アブねえぞ!」なんて怒られないよう、背筋を伸ばし、緊張感を持って行動することが求められる。
そんなところ、今どきないでしょ?今の若者が一番苦手なシチュエーションだもん。

 

 

雰囲気と勢いで食わせる場内店

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Korkusung / Shutterstock.com
やっとお店の前に到着してもまだ難関が残っている。
それはとにかく店に入りにくい!ってこと(寿司屋の行列じゃないよ)。

ガラス戸はピチッと閉まり、外見は愛想もなくて客はまばら。
目ん玉が飛び出るような高級魚の品書きが黒板に張り出され、明らかにこっちを挑発している。
でもそこで立ち止まっちゃダメだ。グッと腹に力を入れて武者震いをこらえ、一歩踏み出し店内に入れば、そこはまさにニッポン・サカナ天国。
その日、日本中のどこへ行っても食べられない逸品がオレたちを待っている。
ピカピカの銀シャリに、ほっぺが落ちる新鮮そのものの魚介類。
むさぼるように食べ尽くす時間の短いことと言ったらもう……。

 

 

昭和という時代を感じる最後の聖域

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Kenishirotie / Shutterstock.com
確かに築地場内ってところは、現代の日本人にとって、至れり尽くせりの流行りの観光地なんてもんじゃない(外国人は知らないが)。
場外もおいしいけど、内外で雰囲気は全く違う空間だし、しきたりやルールをきちんと守ってこそ一人前として扱ってくれる大人の居場所、それが築地場内だろうか。
それを忘れるとトラブル間違いなしだし、人によってはまるで「食いもん道場」のように感じる人もいるだろう。
そんな大人の空間がなくなってしまうのも時代の流れだから仕方がない。新しい施設にピリピリしたムードが引き継がれるはずもないし。

だからこそいま一度築地場内に行っておきたい。ただおいしいものを食べるだけじゃない。最後の昭和イズムを感じるために。

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のりき 夢丸
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馬と日本酒と時代劇をこよなく愛するフリーライター。 モットーは「人の行く裏に道あり花の山」。 最近はドローンに興味津々の毎日。
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