プロ野球の新人が入る「寮」ってよく聞くけど一体どんな所だろう?

  • 2018/01/22
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プロ野球の寮は本当に寮なのか?

今年もプロ野球各球団の新人選手がチームに合流する時期となりました。若手は球団が用意している寮に入るケースが珍しくありません。事実上の強制ともいえるものです。時代を問わずの有名どころでは、阪神タイガースの2軍球場である鳴尾浜球場の関連施設・虎風荘などはよく知られている存在です。

プロ野球の寮は本当に寮なのか?

さて、この手のプロ野球の寮ですが、世間一般でいうところの寮なのかといえば、若干異なる部分が感じられます。まず、一般企業において新入社員が入る寮は、純粋に居所に過ぎないケースが多いでしょう。つまり、会社での勤務が終わって、帰る場所が独立した自宅か寮かの違いです。新人の集合教育の都合があるとしても、あくまでも従業員が通勤しやすい場所に住居を用意しただけの話となります。福利厚生の一環でもあります。最近では、寮とは名ばかりで、どこから見てもただのマンションという物件も増えています。

ところが、プロ野球の場合、選手は球団の従業員ではありません。労働組合はあるものの、各自が球団と所属契約を結んでいる個人事業主ですから、福利厚生などの観点から住居を提供されているわけではないのです。

雇用関係に基づくものではないという点では、高校や大学の野球部員が住んでいる寮と似たものであるといえます。つまり、合宿所の機能を持っているのが、プロ野球の寮なのです。たとえ、寮に帰ってからは何もしないとしても、寝るための設備しかなかったとしても、そこは合宿所であり、単なる住居ではありません。常に、プロ野球選手としての能力の向上のために、有意義に過ごさなければならないのが寮生活なのです。

プロ野球選手としての能力の向上のため

 

寮生活をするのは新人だけではない

このプロ野球の寮ですが、実は新人選手だけが入るものではありません。合宿所の機能がある施設ですので、能力の向上を目指す選手であれば新人でなくても寮生活を送ることは珍しくありません。実際、新人として入寮した選手が、そのまま何年も住み続けることは普通のことです。

そういう選手は2軍の無名選手だけではないか?と思うかも知れませんが、必ずしもそうではありません。一度は寮から出ていったのに、やっぱり合宿スタイルのほうがよいとして戻ってくるケースもあるといわれています。

また、1軍でバリバリ活躍して寮から一人暮らしにチェンジした選手でさえ、周囲からは「まだまだ寮を出ないほうがよい」などといわれることもあるくらいです。

自由気ままな一人暮らしだと、食事のバランスも悪化するおそれがありますし、生活自体が乱れる危険性を持っています。もっとも、社会人であり個人事業主であるプロ野球選手なのだから、自堕落な生活で低迷しても、それは本人の責任です。好きにさせればよいでしょう!という意見もあるでしょうが、話はそう簡単ではありません。

寮生活をするのは新人だけではない

高い?契約金を払って獲得した新人選手が、たいした働きもしないまま消えてしまっては、球団サイドとしてもたまったものではありません。年棒だってタダではないのです。そこで、まずは門限が設定されて寮長の目が光る場所で寝起きしてもらい、寮の食事で体を作ってもらうことが欠かせない話となります。もちろん、球団に早く馴染んでもらう意図もあるでしょうし、若輩者を自由にさせて不祥事でも起こされてはイメージダウンになってしまうといった危機管理の側面もあるでしょう。

そこだけを見ると、もっぱら球団側のメリットばかりに感じてしまいそうです。しかし、寮生活を送る選手にもメリットが大きいのは確かでしょう。高額のマンションなどを借りる必要がなく、寮の食事を活用すれば、手軽に栄養を摂ることができます。

つまり、プロ野球の寮とは、選手を規律ある一人前のプロとして独り立ちできるように育てる、健康管理まで考えた育成プログラムの重要な位置を担う機関なのです。

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