東京優駿2017 マイラー系皐月賞馬誕生の年は中山経由がダービーで穴を出す

  • 2017/05/23
  • ライフスタイル・娯楽
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  • のりき 夢丸
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スピード決着の皐月賞を経て

JRAのスピード偏重主義は今年も続く

近年最低レベルの3歳牡馬という声を払拭するかのように、レースレコードで決着した今年の皐月賞。
しかしこのタイムはガチガチに固めた芝コースのおかげで出たもの。皐月賞をはさんだ前後2レースで
10R春雷S 1分07秒5
12R春興S 1分32秒5
という猛烈時計が計時されたことでも合点がいく。

「なんてこった。G1当日の馬場がとんと読めない」と、とまどう各陣営を置いてきぼりにし、JRAのスピード偏重主義は今年も続くのである。

 

やはり顔ぶれはガラッと変わる

ダービーで過去どんなことが起きているのか

さて3歳馬の頂点を決める大一番ダービーは、中山でなく新緑の東京で行われる。
今年のような「マイラー寄り」皐月賞馬が生まれた年には、ダービーで過去どんなことが起きているのか、振り返ってみよう。

▼14年 皐月賞馬イスラボニータ

14年ダービー
1着ワンアンドオンリー
2着イスラボニータ
3着マイネルフロスト

▼13年 皐月賞馬ロゴタイプ

13年ダービー
1着キズナ
2着エピファネイア
3着アポロソニック

▼08年 皐月賞馬キャプテントゥーレ

08年ダービー
1着ディープスカイ
2着スマイルジャック
3着ブラックシェル

▼04年 皐月賞馬ダイワメジャー

04年ダービー
1着キングカメハメハ
2着ハーツクライ
3着ハイアーゲーム

ダービーでもがんばったのはイスラのみ。
見事に主役は逆転している。

 

東京でありながら中山経験がモノをいう

中山好走経験がポイント

ダービー好走馬に共通する点としてまず挙げたいのは

▼中山好走経験がある

ことだ。
中山=皐月賞だから、ある程度はクラシックを目標としていた馬を上にとるべきで、そこが皐月賞とは根本的に狙いが変わる。
とくに弥生賞の入着組が強く、これはその年のレースレベルに関係がない。

またもし皐月賞に出走していたならば、ぜひ「ひと桁着順」に収まっていてほしい。
皐月賞14着→京都新聞杯勝ちで巻き返したハーツクライの例はあるが、これには腰が極端に甘かったハーツ独自の言い訳があり、ガチンコで負けた馬の復活はそうないと見る。

 

毎日杯組大優勢をどう見るか

今年の皐月賞馬を出しただけでなく、実は過去のマイラー決着皐月賞の年は、毎日杯組のダービーでの成績が異様に良い。

いくら距離不安があると言っても、アルアインをそうバカにできないのはここに理由がある。
アルアイン以外では2着馬サトノアーサーだろうが、レース内容に天地の差があり、アルアイン逆転まではないと見る。

結論としては、毎日杯組はアルアイン次第、ということになる。

 

穴馬も王道から飛び出るぞ

JRAのスピード偏重主義は今年も続く

以上の考察から今年ダービーの穴候補として面白いのが

▼ダンビュライト(父ルーラーシップ・音無厩舎)

である。

弥生賞→皐月賞と歩み、現在3戦連続の3着中。
前傾ラップに負けないスタミナがあり、極端な脚質でないのもよい。鞍上ユタカ込みで一発狙ってみたい。

この記事の作者

のりき 夢丸
のりき 夢丸
馬と日本酒と時代劇をこよなく愛するフリーライター。 モットーは「人の行く裏に道あり花の山」。 最近はドローンに興味津々の毎日。 競馬血統ブログ「ほぼ毎週競馬ナビ」にて執筆中。
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