天皇賞秋2016 モーリスvs.エイシンヒカリ 一度っきりの直接対決はどちらに軍配が?

  • 2016/10/21
  • ライフスタイル・娯楽
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  • のりき 夢丸
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この秋注目国内最高の対戦カード

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G1というタイトルより、モーリスとエイシンヒカリのタイマン勝負(言い方がふる〜い!)ばかりがクローズアップされる今年の天皇賞秋。
もともとの競走カテゴリーがマイルと中距離で離れていたため、よっぽどのことがない限り、対戦することはなかろうと思われた両馬が、ついに府中の2000で激突する。
その意味では、ここへ矛先を向けてきたモーリス陣営にまずは感謝するとともに、この秋、唯一馬券を離れてワクワクできるG1から、一瞬たりとも目が離せない。

 

モーリスの札幌記念をどう評価する?

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天皇賞秋の試走になったような、ならないような、結果が非常に微妙だったモーリスの札幌記念。

表向きの表現としては、
▼最大の懸念であった距離については、陣営、騎手(モレイラ)ともに「ノープロブレム」
だがしかし、
▼重箱の隅をつつけば、右回り、小回り、洋芝の札幌で「いったい何がわかる」という辛辣な意見もチラホラ

そう、本番の舞台は苦手左回り大箱府中の2000なんだからね。

しかも2着に実際負けたことで、陣営が「このまま天皇賞へ行ってもいいものかどうか」一瞬躊躇したフシもある。
結論としてモーリスは、大切なカードを1枚早く切りすぎたのではないだろうか。「本番まで2000の適性うんぬんは、見せずにおけばよかったんでないかい?」とさえ言いたくなる。

 

エイシンヒカリの欧州遠征をどう評価する?

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さりとて、エイシン陣営もこれまた予定通りのヴィクトリーロードを歩んできたわけじゃない。
英国プリンスオブウェールズSを「道悪」のせいで惨敗し、凱旋門賞への挑戦は白紙に。失意のまま、引退までの2戦を2000Mで確実にゲットする作戦に変えたんだからね。

エルコンドルパサーの例を見るまでもなく、欧州で走るイコール馬にヨーロッパ仕様の体型、筋肉をまとうという変化が現れるのも事実。
それが軽い軽い日本の馬場とは、いつの間にか走りがフィットしていない可能性もある。

加えてエイシンヒカリには、斜行、制御不能という「苦い前科」がある府中の2000。
賢い馬だからこそ、「もう一度やったれ」なーんてサービス精神を発揮しちゃう懸念も。あのオルフェーブルさながらに、ね。

 

忘れるな、先行不利な今の芝コースを

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そして最後に気をつけなければならないのが、今の芝コースの状態。
明らかに例年の府中と違い、差し追い込み馬が台頭している。

もちろん両馬ともに、逃げ先行タイプ。
馬場のアドバンテージは、ないに等しい。

不思議なことに、黄金の対戦カードが、両馬のベストコースで行われないという不思議な事態になった今年の天皇賞秋。
来年G1に昇格するという「大阪杯」の方が、舞台としてはよっぽどよかったのかも。ローテも組みやすいしね。

それはさておき、10年に1度の「ガチ勝負」であることに間違いない天皇賞秋を、この目にしっかりと焼き付けておこう。

この記事の作者

のりき 夢丸
のりき 夢丸
馬と日本酒と時代劇をこよなく愛するフリーライター。 モットーは「人の行く裏に道あり花の山」。 最近はドローンに興味津々の毎日。 競馬血統ブログ「ほぼ毎週競馬ナビ」にて執筆中。
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