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NHK受信契約の最高裁判決で勝ったのはどっち?

  • 2017/12/25
  • ライフスタイル・娯楽
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契約義務を認めたからNHKの勝ちなのか

2017年12月6日、最高裁判所において、NHK受信契約に関する大法廷判決がありました。まず、協会の放送を受信することのできる受信設備の設置者に、協会との受信契約の締結を義務付けた放送法の規定が憲法に違反するかどうかについては、憲法に違反しないとしました。

放送法64条が憲法違反ではないことは、NHKを支持する者だけでなく、多くの学者やNHKから国民を守る党の立花さんも同様の見解です。もちろん、違憲だとする見解もありますが最高裁は合憲を支持しました。もっとも、最高裁が違憲判決を出すことがいかに困難かは、一票の格差などの問題でオヤジにも周知の事実でしょう。ちなみに、15人の裁判官のうち、弁護士出身の木内判事だけが、判決をもって契約の合意とする性格のものではない旨の反対意見を出しています。

契約義務を認めたからNHKの勝ちなのか

ともあれ、法律上は最高裁の判断が国内における公的な判断となります。さらに、受信契約の義務付けと受信料の支払いも当然のごとく命じられており、大マスコミではNHK勝訴の雰囲気で報道されているようです。

さて、ここで勝訴と敗訴の定義をみておきましょう。そもそも、裁判における勝ち負けという概念に、法的な定義など存在しません。テレビニュースでよくみかける「勝訴!」などの垂れ幕?は、あくまでもイメージを表示したものだと考えておきましょう。

たとえば、500万円の支払いを求める訴訟の判決で、300万円の支払いを命じる判決があったとします。この場合、勝ったのは原告でしょうか被告でしょうか?

ここで重要なことは、500万円と300万円の差額の200万円です。原告としては、請求額のうち300万円については認められたものの、200万円が認められなかったわけです。被告からみれば、0円の主張に対し300万円を支払うはめになったものの、500万円にはならず200万円は助かったともいえます。

法律上は最高裁の判断が国内における公的な判断となります

 

実はNHKの実質敗訴判決だった?

つまり、原告の300万円分の勝訴であり200万円分の敗訴と、被告の300万円分の敗訴であり200万円分の勝訴が混在した判決だということです。原告の一部勝訴などとも呼びます。

さて、NHKの件に話を戻しましょう。
実は、この上告審ではNHKサイドの上告もありました。曰く、NHKが契約の申込みをすれば、相手が同意しなくても2週間経過することにより契約が成立するというものです。しかし、最高裁はこの上告を棄却しています。

今回の最高裁判決の主文は、双方の上告を棄却するものだったのです!

NHKの主張に対し、最高裁は、判決の確定によって契約が成立するとして退けています。要するに、NHKが何をいおうが、裁判所による契約認容の判決が確定するまでは受信契約は成立しないということです。これは地味に?重大な結論といえます。

これによって、結局のところ、契約しないという相手に対しては、従前どおり訴訟を起こして判決をもらう作業の繰り返しになるわけです。こんなのでNHK勝訴などといえるのでしょうか?

しかし、報道しない自由を持っている放送局にとって、契約を認めた事実だけを取り出して報道することは困難なことではありません。最高裁が契約を認める判決を出したとだけ報道することも可能です。

最後に、この判決で注意すべき点をチェックしておきます。それは、いつからの受信料を支払うかの問題です。契約成立時点こそ判決確定時としていますが、対象となる受信料は判決確定時からではありません。放送法の規定にある受信設備の設置を受信料の発生点としています。

つまり、テレビを置いたのが30年前なら30年間の受信料を支払えというものです。消滅時効の起算点も判決確定時としたため、どんな昔の話でも時効にはなっていないことになります。とはいえ、訴訟を起こされない限り関係ない話ではあります。

実はNHKの実質敗訴判決だった?

しかし、訴訟を起こされると過去に遡って受信料を払う義務が生じます。これを避けるには、訴訟前に契約してしまうという手があります。先手を打って契約してしまえば、受信料の支払いはその時点からのもので済んでしまうからです。

もし、テレビを設置したのが大昔で、万一訴えられて判決が確定したら莫大な金額になってしまうかもしれません。それを嫌うなら契約するという手もありです。さて、今後のセールストークにこれが追加されるのかどうか、興味のあるとことではありますが、根本は民放化しているとの指摘が少なくないNHKをいつまで放置するのかという問題です。

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