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借金1.7億芸人にリアル半沢直樹が背負わせた新たな「十字架」

  • 2017/12/04
  • ライフスタイル・娯楽
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  • のりき 夢丸
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ご本人たちはいたってご満悦の様子も

ご本人たちはいたってご満悦の様子も

とにかく大きな借金があることで有名なよしもとの夫婦芸人さんが、先日借り換えに成功したそうで、これからは金利が一気に半分以下になるとカメラの前で大喜びしていた。
なんでもこれまで金利だけで2.6億支払い済み!とか。
それでもなお許されることのない厳格な「貸した借りた」証文業界の厳しさを感じるが、とはいえ、元はご本人たち(ご主人だけか?)がまいた種。
貸す方も貸す方なら、借りた方も借りた方。どちらも並みの神経ではない。
ああ実際こうやって金融業界は回っているのだと思うと、そのダイナミズムには驚くばかりだ。

 

金利から透けるお二人のホントの信用度

金利から透けるお二人のホントの信用度

これまで支払っていたという年利4.725%自体に問題はない。
借りた時代がかなり昔だったはずで、今の低金利政策下&過払い金戻し運動全盛時代の眼鏡で見るから、ちょっとビックリするだけ。
契約は契約ですからね。

金利というものは「信用の有る無し」によって大きく上下する。
「アブない」融資先にはそれなりの金利を積み増すから、逆に金利を見れば融資先の信用状況がわかっちゃうわけだ。
それは国の債権「国債」でも同じ。危機で10%を超えていたギリシャなんかは、いつつぶれてもおかしくないと思われたから10%だったわけで。

このご夫婦の場合、逃げる心配はないと思われたのだろうが、毎日の日銭からしか返済できないことを考えれば、5%弱の金利はいい落としどころだったと思う。

 

リアル半沢直樹はなぜ借り換えを許したのか

リアル半沢直樹はなぜ借り換えを許したのか

さて、お二人の前にさっそうと現れたというバンカー・リアル半沢直樹氏。
ニュースには借り換え先の銀行実名まで出ていたが、なんのことはない、近畿地方のとある地方銀行である。

この某半沢氏は、何を思ってお二人の借金の借り換えを許したのか(申し出たかどうかや、契約の詳細は不明)。
ひとつには
▼お二人のこれまでの節制を評価し「不良債権の危険性」が低くなったと判断したこと
もうひとつは
▼返済金が少なくなる生活をあえてさせてみる「実験」
の可能性だ。

手元に残るお金が多くなったときに、気持ちが大きくならないか、制御は効くか、精神状態は平静を保てるか…なにしろ、借金を返すために無策に手を広げすぎた前歴の持ち主である。
いずれ訪れる無罪放免のその日(ちなみにウン十年先とか)に、ドバッと使えるようになるお金に目がくらまない保証はない。リハビリですね、リハビリ。

さらにもう少しだけ怖いことを想像すれば
▼低金利で新たに商売でも始めようと言ってくれないか
という銀行側の誘惑にも思える。

だってやってきたのはリアル半沢直樹なんでしょ?やり手なんでしょ?例の調子で「あの二人は不良債権なんかじゃありません!むしろ上上上の上顧客さまです!」と会議で叫んだかもしれないよ。
この手のひら返しには、なにか理由があってしかり、なのだ。

 

古典落語に学ぶ

古典落語に学ぶ

落語の定番噺に「芝浜」がある。

酒で身を崩した魚売りが芝の浜で拾った50両入りの財布。
女房は「これはこの人をダメにする金だ」と悟り、とっさに酒を飲ませてひと芝居打ち、拾ったのは夢だったということに。
すっかり酒に懲りた旦那は以来商売に打ち込み、やがて二人は立派な魚屋を構えるまでに出世。
数年後の晦日の晩、もう大丈夫だろうと決心して「実はあの時の財布がここに…」と白状する女房。旦那は怒るでもなく「今あるのはお前のおかげ」と笑い、祝いとして禁じていた酒を飲もうとするが、ふとそこで旦那の手が止まる。
「どうしたの、アンタ。呑まないのかい?」
「…いやよそう。また夢になるといけねぇから」

芝浜で言えば、借金の夫婦芸人さんお二人はいま、ようやく魚屋を立派にしたところだろうか。
お金が少しずつ自由に使えるようになるこれから、本当の借金との付き合いが始まる。

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のりき 夢丸
のりき 夢丸
馬と日本酒と時代劇をこよなく愛するフリーライター。 モットーは「人の行く裏に道あり花の山」。 最近はドローンに興味津々の毎日。
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