タダの物を売って金にする進化した?社会

  • 2017/05/06
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限定物は昔から売られている

家庭で不要になったものを出したら「処分費用」を要求された!という廃品回収巡回軽トラック商法の被害に遭ったオヤジでも、問題なく売ることができるのがオークションサイトやフリマアプリです。

要らないものをオークションで売却して小遣い稼ぎをするというのは、ひと昔前に注目を浴びた手法です。ヤフオクが大きくなったのが、こうした利用者によるものなのか、ヤフオクが大きくなったから、こうした利用者が集まってくるようになったのかはともかく、代表的なサイトがヤフオクであることは間違いありません。

要らないものをオークションで売却して小遣い稼ぎをするというのは、ひと昔前に注目を浴びた手法

最近では、フリマアプリと呼ばれるメルカリなどの比較的新しいサービスが話題を提供することも多いようです。つい最近も、現金を出品してカードの現金化的な利用が話題になりました。そして、今度は離婚届が商売になっているというのです。

この話題は、2017年4月27日のテレビ朝日「モーニングショー」でも取り上げられています。見たオヤジもいるのではありませんか?

しかし、離婚届の用紙などは、市区町村役場へ行けば誰でもタダでもらえます。親切な窓口では、書き損じを心配して数枚くれたりもします。そんなものの売買が成立することに驚きを禁じえないオヤジもいるでしょう。

考えてみれば、タダで配っているものであっても、バンバン売買されてきたのがヤフオクをはじめとするオークションサイトでした。ただし、それには若干の事情があります。タダではあっても配布期間が短かったり、数量が少なかったり、特定の場所でしか手に入らなかったりと、希少価値があるものが売れていたのです。

無料であっても限定物は昔からオークションサイトをにぎわせています。

 

手間がかかる物・心理的ハードルが高いものも売れている

もっとも、考えてみれば離婚届にしても「希少価値」がないとは言えません。市区町村役場が近所にない人や、窓口が開いている時間帯に行けない人にとっては、簡単に入手できるものとは言い切れないのです。また、婚姻届と違い、ネガティブな要素があるため、もらいに行き辛いという心情的なハードルも無視できません。実際には、役所の人間がいちいち気にして見ている事などないでしょう。しかし、知人が近くで見ているかも知れません。

先の現金売買にしても、本物の現金化業者を利用するよりも心理的ハードルが低いということは十分考えられます。こうしたことからたどり着く結論は、タダでいくらでも手に入るものであったとしても、若干の恥ずかしさや後ろめたさを伴う可能性があるものであれば商売になる可能性が高いということです。アダルトグッズの通販に人気があるのも同じような理由でしょう。

手間がかかる物・心理的ハードルが高いものも売れている

元がタダで大量に出回っているものの場合、大きく儲けることはできないかも知れません。離婚届にしても数百円のものです。それでも、なにか稼ぎになるものはないかと考えているのであれば、このような種類のものを探してはみてはいかがでしょうか。タダのものに金を出す。これが、一種の進化した社会の姿だと言えなくもないでしょう。

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