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「変体仮名」や「幽霊漢字」意味もないのに存在しているだけの文字があるって知ってた?

  • 2017/11/07
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「変体仮名」という、読めないひらがな

「変体仮名」という、読めないひらがな

「変体」と聞けば、大抵の人は眉間にしわを寄せるのですが、それは「変態」であって「変体」ではありません。

今回、まず取り上げたいのは「変体仮名」について。皆さん、ご存知ですか?

ポピュラーなのは、そば屋ののれん。
「生そむ」みたいに書いて、「きそば」と読むという、「む」のような文字のこと。

もしくは花札の赤短に書いてある文字。
「あのよろし」みたいに書いてあって、「あかよろし」と読むという、「の」のような文字のことです。

変体仮名は、戸籍とのれんの中で生き残る

そば屋ののれんや、花札の中で生き残る変体仮名

大陸から入ってきた漢字を、表音文字として用いるために、崩したのがひらながにしたというのは皆さんご存知のとおりなのですが、このひらがなも由来する漢字によって、数種類あったというのが変体仮名誕生の真相。

しかし、明治時代に出された小学校令によって、今使われているひらがな以外は学校教育で教えなくなり次第に廃れていったといいます。

「そば」の「は」が「む」みたいな文字なのは、「者」から由来したひらがなだから。
「あか」の「か」が「の」みたいな文字なのは、「可」から由来したひらがなだから。

ちなみに、今でも用いられている「は」は「波」、「か」は「加」から由来したもの。

一方で、「者」や「可」から由来した方は、そば屋ののれんや、花札の中だけで生き残っている。
そして、もうひとつ。手書きの戸籍を全て電算化した際の「戸籍統一文字」の中で生き残っています。

だから、大正期に生まれた人の戸籍謄本には変体仮名が使われているケースがあるもの。

しかし、現在PCなどで用いられている「JIS」の第一水準や第二水準からは漏れてしまっているということで、特別なアプリなしに変体仮名をPC上に表記することはできません。

ですから、そば屋ののれんも花札の赤短も、通常のフォントでは表記することができないのです。

殺された文字と、作られた文字

自然発生的に生まれてきたひらがなを、電子情報として扱う際に切り捨てた。
その結果が変体仮名ということができます。
ですから、変体仮名を「殺されてた文字」と、少々乱暴ですが呼んでみましょう。

殺されてしまった文字がある一方で、人工的に作られた文字があるもので……例えば朝鮮半島で使われているハングル、こちらは15世紀に大勢の人たちが使える文字を普及させる目的で考案・普及したとされています。

「いやいや、ひらがなも人工的に作られたのではないの?」という声がありそうですが、いつ、どのきっかけで使われ出したかが明確か否かという点において、ひらがなとハングルは決定的に違うのです。
ですから、あえてハングルなどを「作られた文字」と呼ぶことにしましょう。

意味も音もなく、ただ存在しているだけの文字

日本語には「幽霊文字」という物があります

「殺された文字」、「作られた文字」がある一方で日本語には「幽霊文字」という物があります。

こちらの幽霊文字はJIS基本漢字にも採用されていますから、普通にPCに表すことができます。
しかし、JIS基本漢字を定める際に、誤って採用してしまったもの。
ですから、漢字ではあるものの、それ自体に意味も音もありません。

しかし、使い所がないから「幽霊」漢字、具体的には「妛」「彁」などの文字を指します。

ちなみに「彁」という文字は「彊」=「しいる」という文字を間違って表記したものを、そのままJISコードに採用してしまったものだとか。
文字の役割とは、意味や音を表すことですが、その役割がすっぽりと抜け落ちてしまっているのです。

文字としての役割を全く果たしていないにもかかわらず、文字として存在している幽霊漢字。
このよりどころのなさに、妙にひかれるのですが、いかが思われますか?

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